子育てコラム:子育てに悩んでいるお母さんを応援します

Vol.12:インフルエンザを予防しましょう。H19.01.16

インフルエンザの季節です。今年は、暖冬と予防接種の普及のおかげか、当院ではまだ数名しかみられません。大阪府のデータでも、まだまだ少数のようです。しかし、中国地方では流行が始まっているようですので、油断は禁物です。地域ぐるみで流行を食い止めたいものです。いつもの話ですが、予防法のおさらいです。

まず第一は、体力をつけることです。そのためには、早寝早起き、バランスのとれた食事、ストレスをため込まないなど、基本的な生活リズムがとても大切です。心と体が元気であれば、免疫力が高まり、ウイルスが体内に入ったとしても、撃退することができます。体が冷えるのも良くないことです。子供は風の子。外で遊ぶのは自然なことですが、顔色をよく見てあげてください。寒い中でも、いっぱい体を動かして、体が温まっているときは大丈夫。でも、寒すぎて体がどんどん冷えてしまうと、体は弱ってきます。このようなとき、唇が紫色や蒼白になったり、体が震えたりします。すぐに暖かい場所に移動して、体を温めてあげましょう。ホットココアなどで体の中から温めるのもよいですね。

次に大切なことは、うがい、手洗い、マスクです。これは、ウイルスがのどにくっつかないようにする工夫です。ウイルスは、のどの細胞に感染し、そこで増殖し、病気を引き起こします。ウイルスが口から入ってきても、細胞に入り込む前にうがいで洗い流していれば、増殖することはできないのです。ウイルスを口に運ぶ原因となる手をきれいにすることも大切です。特に、多くの人が集まる場所から帰ったら、必ず手を洗いましょう。マスクは最近上等なものが市販されていますが、残念ながらウイルスはとても小さく、マスクの目を軽々と通過できてしまいます。それでも、咳やくしゃみで飛び散るウイルスの量を減らす効果はあるでしょう。また、マスクはのどの粘膜を乾燥から防ぐという効果もあります。粘膜は本来、自浄作用があるのですが、乾燥すると十分にその力を発揮できなくなるのです。

これらの工夫をしていても、インフルエンザに感染してしまったら、早めに受診して、体を休めましょう。インフルエンザの検査は、発症から24時間ぐらいで行うのがよいでしょう。早すぎると、検査で分からないことがありますし、遅すぎると抗インフルエンザ薬のタミフルを開始する時期を逸することになるからです。そして、早く治すためにも、他の人にうつさないためにも、家で体を休めましょう。

ほしやクリニックの子育てコラム前の号へ ほしやクリニック:大阪府枚方市招提中町の内科、小児科、外科・胃腸科・肛門科の医療機関(診療所) ほしやクリニックの子育てコラム次の号へ