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         デフレ・インフレの一般理論
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2008年11月4日 ショートコメント:まだやるか低金利政策

一言主ショートコメント:まだやるか低金利政策
日本経済の足を引っ張る日銀の金利の引き下げ。

今般日銀の政策金利が0、2%引き下げられました。暴挙である。全く市況が読めていないようだ。そしてなんら反省も工夫も感じられない。この20年間の低金利がなんの効果もなく、デフレを促進している事を認識しせず、またこの10年間のゼロ金利が著しく世界経済を変調させたことに責任を取る事もない。単に今までの延長線上で金利を引き下げたことは、日本経済だけでなく、世界経済の復活も遅らせるものになるだろう。
(低金利はデフレに役だったかhttp://blog.so-net.ne.jp/siawaseninarou)
その前にFRBが1%に金利を引き下げたが、その理由として消費が減少したことを上げていた。しかしこの消費が減少した原因は、金融資産や土地価格の崩壊からきており、需要と供給の差から生じた分けではない。所得線上を推移する景気循環ではない。

明らかに資金が急速に、大規模に減少したことによる消費不足であり、生産手段に原因がないものである。
この景気の変調は、所得線の角度が下がる形の変動であり、資金量と生産量の差から生じたものである。それ故金利を低下させて生産量を刺激しても解決できるものではない。返って預金金利の低下は消費の減退を招くことになる。

しかしまだ欧米での資産デフレは始まったばかりであり、所得デフレに至っていないので、低金利は金融の円滑に少しは役立つだろう。dehurenomutikarakurugoaikyoudarou

しかし日銀の金利引き下げは日本の景気回復に棹さすものである。日本は既に所得デフレに入っており、ようやく自民党も資金を消費者に還元し消費を増やすことが大事であることが分かりつつある時にこのような逆の政策を取る事は、ブレーキを引きながらアクセルを吹すものである。補正予算の定額減税や高速代金の逓減に反するものである。
(日銀の独立性についてhttp://blog.so-net.ne.jp/siawaseninarou/)
この20年間低金利が国民所得を減少させ、個人所得がどんどん下がってきたことは統計の事実である。
理論的にもデフレにおける低金利は資金を逓減させることは明らかになっている。
(デフレと資金逓減の法則http://blog.so-net.ne.jp/siawaseninarou /)
このような無意味な日本経済を損なう低金利は、即刻やめ、預金金利を引き上げる政策を取るべきである。
(間違った教科書どおりの日銀総裁)
消費者に資金を入れる事が無意味になる。

一言主