松原八幡神社秋季例祭風流
 ・無形文化財・平成4年3月10日市指定:平成18年3月17日県指定
写真左は昭和61年(中村と枩原屋台)
写真左は昭和61年(宇佐崎練り番

松原八幡神社秋季例祭風流
 [兵庫県指定重要無形民族文化財:平成18年3月17日付け指定]

 「灘まつり」「灘のけんか祭り」として全国に知られる祭礼で、
東山・木場・松原・八家・妻鹿・宇佐崎・中村(宵宮宮入順)
の七地区によって
担われ年番地区を中心に祭礼を執行。
「灘七村」と称される近世以来のムラを基盤とする地域住民の強固な伝統意識に
よって継承され、
神輿と太鼓屋台(ヤッサ・ヤタイと称する)の練りや練り合わせと
傘鉾・獅子舞・獅子檀尻・お迎え提灯・大幟などの風流は
華麗さ壮大さにおいて
特異なもの。
文献・絵画資料も豊富で祭礼の歴史は荘園鎮守としての
松原八幡宮放生会まで遡る(さかのぼる)ことができ、
鎌倉時代までの流鏑馬の風流を嚆矢として
室町時代には「一つ物」「天童」「傘鉾」などの風流が現われ、
江戸時代に至ると獅子舞・芸屋台の檀尻、18世紀中頃には太鼓屋台が登場して
現在は風流の中心を占め、播州平野に
のみ展開している
特異な神輿屋根型屋台の分布圏の中心の一つと想定されいる。
特に近世後期に流行した祭礼風流の受容・変遷・伝播を
跡づける上で貴重なもの。
          (姫路市教育委員会)