北近畿の草花 秋の5

秋が深まり、柿の実も熟しました。
空にはアカトンボ、その下ではこんな花が見られます。イネ科他。

[草の名前]

アキノエノコログサ、カゼクサ、コブナグサ、
ススキ、セイバンモロコシ、チカラシバ、チヂミザサ、ニワホコリ、
マコモ、メリケンカルカヤ、ヨシ、
カナムグラ、クワクサ、野ブドウ、ヘクソカズラ
アキノエノコログサ

アキノエノコログサ

ネコの尻尾のような穂の形から、猫じゃらしともいった。草原、道端に生える。8-11月に穂が出る。 30〜80cm。イネ科。穂が少し垂れているのがアキノエノコログサ、穂が曲がらずに毛が黄色に見えるのがキンエノコロ、写真左側にチカラシバが見える。穀物のアワも、このエノコログサの仲間。08/09/13

カゼクサ 

道ばたで黒い実のついた穂を広げていた。50cm程の高さ。イネ科。08/09/20

カゼクサ 

コブナグサ コブナグサの葉
コブナグサ 

道端の草地などに見られる一年草。高さは20〜50Cm。葉が茎を抱く。9〜11月、頂上に3〜5Cmの花序の枝を斜め上向きに出す。和名の由来は 葉の形を魚のフナに見立てたもの。イネ科。08/9/20

 

セイバンモロコシ

  セイバンモロコシ細部
高さ1-1.8mほどのイネ科の多年草。農道の路肩で見かけた。葉はススキのように長いがふちがざらつかない。花期は、8−10月。実の先には長い禾(ノギ)が付く。14/07/27

ススキ

ススキ
枯れ尾花とも言います。これの大きくなったものはカヤと呼んで草葺き屋根に使います。イネ科。00/11/12   

チカラシバ  

チカラシバ チカラシバ

空き地で見かけました。黒い穂(実)が特徴です。3,40cmの高さです。写真では、穂の先に白い花が見えます。イネ科。07/09/23、11/10/09 

チヂミザサ
チヂミザサ

 山道で見かけた。縦に伸びた茎の先に小さな花がついている。名は、葉が縮れている様子から。30cm程度。イネ科。12/09/17

ニワホコリ 

畑に生えていた草丈20cm程のイネ科の草。生えてから1ヶ月足らずでもう実をつけている。写真は、マルチの上で。03/09/27

マコモ

マコモ
高さ2mほどのイネ科の多年草。小川の中で見かけた。葉はススキのように長く幅が4cm余りもあり、ふちがざらつく。花期は、8−10月。
種子は食用となり、ワイルドライスとして販売されることもあるそうだ。長くて幅の広い葉は編んで菰(こも)を作ったので、真菰が和名となった。葉の下部は空気を含んで水に浮きやすい構造となっている。08/08/30

メリケンカルカヤ

メリケンカルカヤ

 たんぼの道端で一面に生えていた。高さ1mほどで、小さな穂が茎に互い違いについていた。帰化植物で原産はアメリカ。イネ科。10/10/16  

ヨシ 

ヨシ

 アシとも言います。河原や休耕田にこれが生えるとやっかいです。丈2mちかくにもなります。ススキによく似た穂が出ます。イネ科。07/11/17

    

カナムグラ

 カナムグラ 
 つる性でつるに小さなとげがあり他の植物に絡みながら伸びる。道ばたや畑のそばで見かける。花びらはなし。花は9〜10月ころに咲く。クワ科。
 「八重むぐら茂れる宿のさびしきに人こそ見えね秋は来にけり(恵慶法師の歌、小倉百人一首)」と歌われているのは、ヤエムグラではなくこのカナムグラのことらしい。11月12日撮影。(マウスポインタを写真の上に置くと雄花の写真に変わります。05/10/29) 2枚目の写真は雌花。10/10/11



カナムグラ

芽生え11/05/15 

クワクサ

クワクサ
畑のそばで。高さ50-80cm程度。葉は互生。クワ科の1年草。秋に葉の付け根に球状の緑色の花を咲かせる。08/09/15 

ノブドウ

ノブドウ 
道ばたで見つけた。青みがかった実や赤みがかった実がありきれいだが食べられない。ブドウ科のつる植物。08/11/08

 

ヘクソカズラの実

ヘクソカズラ

 アカネ科の多年草。葉は対生。つる木でほかの植物に巻きつきながら育つ。花は夏から秋にかけて白い小さな花が咲く。14/01/01

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