ドッグラン


ようやくといった感じですが、ドッグランが、徐々に我が日本でも市民権を得つつあるようです。
とは言っても公設のドッグランの計画が新聞記事になるぐらいですから、現状では「犬が人を噛んでも記事にならないが人が犬を噛んだら記事になる」と言われるのと同じぐらい珍しくもあり、また画期的な出来事に違いありません。

やっと日本でも犬と一緒に堂々と遊べる施設が出来るという嬉しさの反面、そう素直に喜ぶべきことでもないのかな、との思いもあります。
ドッグランができる背景には、その閉鎖された空間でしか愛犬と安心して楽しく遊べる場所がないという、犬を飼う者にとっては悲しい現実があるように思います。
公園で思う存分遊ばせてやろうと出かけていっても、「犬の散歩禁止」とか「犬の散歩はご遠慮ください」の立て看板にさえぎられる事がまれではありません。

理想としては、どこへでも犬と一緒に行けるような社会環境ができた上で、誰に遠慮をすることもない、犬好きと犬が思う存分遊べるスペースとしてのドッグランが各市町村ごとに設置されているような状況になればよいのにな、と考えています。
犬を隔離するのが目的ではないにしても、ドッグランができることによって、そういった方向に進んでしまうのであれば、それはコンパニオンアニマルであるべき犬にとって不幸です。

どうしてこれほど犬を飼うものと犬に対して、住みにくい世の中になってしまったのかという話しになれば、それはモラル意識が低い飼い主がそれを自ら招いた結果だ、と犬を飼っていない人たちに一蹴され、私たち飼う側は返す言葉もないというのが、全体としてみた場合の実情だろうと思います。

私が住む田舎町でも好き勝手にできるはずもありませんので、稲刈りが済んだあとの10月から翌年の4月頃まで何もせず放っておく田んぼを、自家用ドッグランとしてギャンのストレスと運動不足の解消に大いに役立てようと考えています。
こんなドッグランでもよいから愛犬に思い切り走らせてやりたいとの希望があれば、いつでもご招待します。
ぜひ、ギャンの遊び相手になってやってください。
くまがしの里(何処でしょうか)でお待ちしています。 (11/07/2002)
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