紋紙について



 織物の紋柄を織り出すための基本データー。
”もんがみ”と発音します。重箱読みで恐縮ですが、昔からの慣例なのでこれに従います。
カットペーパーともいわれ短冊状のボール紙に指示どうり穿孔された紋紙が、編み糸により一枚ずつすだれ様に連鎖されている。 この紋紙には、紋穴、織組織、交換など各種の製織情報が彫られており、これを機(はた)のジャカード部分に連動させ、縦糸を上下したり、ひを走らせたりする、運動に変えるのである。 形態は多少異なるが、世界中で利用されている訳で、紋織物の基本材料のひとつとなっている。
 とくに西陣織では、その文様や織組織の複雑さのため、より特殊な紋紙を使用し400口、600口、900口という大型のものとなっている。 また紙数も数千から1万枚を越えるものもめずらしくない。
最近では、重量感のある紋紙に代わって新しい媒体としてフロッピーに紋データを入力した、CGSと呼ばれるものも使われている。






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