その4 サージタンク
E39A用に開発された4G63DOHCユニットをそのまま流用し、
1クラス下のシャシに搭載したのが、CD9Aから始まるランサーエボリューションシリーズである。
ランサーのエンジンルームに大柄な4G63ユニットを詰め込むためか、
サージタンクは同じ排気量のエンジンの物とは思えないくらい小さな物になっている。


低回転?高回転?どちらが有利?
左がE39AギャランVR-4の物、右がエボ1〜3の物である。全く容量が違うことが分かる。 (重量が倍ちかく違うことも簡単に想像できる。) E39Aの物は過給機付きエンジンには珍しい可変吸気管を採用している。E30系ギャランには、 過給機無し4G63エンジンをAMGにてチューニングしたと言う、E33AギャランAMGがある。 ギャランAMGの4G63エンジンも可変吸気管を採用している。

エボ1〜3 E39AギャランVR-4 E33AギャランAMG

ギャランVR-4とAMG、どちらもエボのものと比べ相当なコストが掛かっているものと想像できる。 特にVR-4の物は3ピース構造としてまでも、複雑な可変吸気構造を実現している。 AMG用可変吸気管はVR-4のものよりも、プライマリーとセカンダリーの吸気の 合流するところが、ヘッドから離れた位置にある。VR-4のプライマリーと セカンダリーの吸気の合流するところは、ヘッド間際である。 VR-4の可変吸気管は、昔のシリウスダッシュ(可変バルブ)エンジンを思い出させてくれる物である。 (トヨタにもこんな可変バルブ?ポート?エンジンが有ったように記憶している。) どのサージタンクが4G63エンジンにマッチするのかは分からないが、 エンジンルームに余裕のあるギャランの場合、どのサージタンクでも搭載可能である。 全て試してみたいものである。



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