心味の会 |
「こころみのかい」とよみます。平成六年に京都の若手(当時?)能楽師五人により結成。平成七年十二月十四日に旗揚げ公演。以後わかりやすくておもしろいをモットーに、各地でのワークショップ公演や年一回の本公演を開催。平成十一年にはスペインマジョルカ島のポレンサ音楽祭に参加するなど精力的に活動しています。
「心味」とは、若手能楽師の卒業試験とも言われる道成寺という曲の最も難しい部分、乱拍子のはじめの段「こころみのだん」に由来します。また、読んで字のごとく「心の味わい」や「自らの可能性を試みる」という意味もあります。 メンバーは次の通りです |
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浦田保浩(うらたやすひろ) 心味の会リーダー
観世流シテ方、昭和三十七年十一月二十六日生まれ。故観世流二十五世宗家、観世左近師及び観世流二十六世宗家、観世清和師に師事。 三才にて初舞台、伝統を受け継ぎ繊細で芯の通った演技で真の美を追求する。 |
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浦田保親(うらたやすちか)
観世流シテ方、昭和四十二年九月四日生まれ。父、浦田保利、及び大槻文蔵師に師事。 三才にて初舞台、力強く豪快な動きを得意とし、その身体より出る声は力がみなぎり、見るものを圧倒する。 |
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谷口有辞(たにぐちゆうじ)
石井流大鼓方、昭和四十三年十二月二十日生まれ。本名成田有辞。石井流宗家代理、谷口正喜師に師事。平成九年に谷口正喜師の芸養子となり谷口有辞と名乗る。 十才にて初舞台。全身全霊を傾けた演奏には迫力がある。その渾身の一撃なる大鼓の音には緊迫感が漂う。 |
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茂山正邦(しげやままさくに)
大蔵流狂言方、昭和四十七年七月七日生まれ。祖父、人間国宝、四世茂山千作及び父、十三世茂山千五郎に師事。 四歳にて初舞台。のびのびとしたおおらかな芸で観客をまじめに笑わす達人。全国、世界中で活躍する。 |
曽和尚靖(そわなおやす)
幸流小鼓方、昭和四十八年十月二十四日生まれ。祖父、人間国宝、曽和博朗及び父、曽和正博に師事。 十才にて初舞台。きめ細やかで大胆な小鼓を打つ。特にその音色には定評がある。 |
撮影 牛窓雅之