一志君と雅代さん

「えとさ」
「うん」
「この間、した後で、そのまま眠っちゃったじゃない。」
「うん、智代さんに、気が着かれない様に、こそこそと、服を着たりした・・・」
「あのさ、私たちが眠ってる間に、おねえちゃん、部屋に来たらしいのよ。」
「え!」
「怒鳴られたり、蹴り飛ばされたり、とか、無かったよね。」
「そう、無かったのよ。」
「ということは、」
「そう」
「寝てるふり?」

「あの、おねえちゃんが、どう来るかわからないけど、一つのチャンスかも。」
「ふむふむ」

「ね、する?」
「する、雅代、可愛いよ・・・」
「あ、一志、あのそんな」
「嫌?」
「嫌じゃないけど、あの、気持ちよすぎというか・・・。」


コンコン


「は、」
「緊急退避。」

智代さん、雅代さんの部屋に入ってきて、ベッドで抱き合ったまま身じろぎもしない
二人を眺めていましたが、

「ふふ、寝たふりなんて、百年早い。」

と、言うと、出て行った。

「あの、一志。」
「あ、ああ」
「えっと、続きする?」
「だめ、ダメージ大きかった。」
「ええ?」
「それが。」
「あ、元気満々だったのに・・・」
「うん・・・けっこう・・・デリケートなんだよ・・・。」
「そうなんだ・・・・・」

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そう、デリケートなんです、
智代さんの、いじりどころなのかもしれませんが。

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