一志君と雅代さん

昼休み・幸子さんと、雅代さんが話をしています。

「ねえ雅代、山本とは上手くいってるの?」
「まあそれなりに・・」
「そか、キスぐらいした?」
「まあ・・」
「え、もっと先まで行ってるの?」
「・・・・・・」
「そうなんだ、で、どうだった?」
「・・・一志は、優しいけど・・・」
「あ、名前呼び捨て・・けどって何かあるの?」
「うん・・一志は家に良く遊びに来るんだけど。」
「ふんふん」
「そういう時って、大抵お姉ちゃんが居て、さんざんからかわれるの・・・。」
「はあ、でしたいこともできないとか?」
「・・あの・・そういうわけでもないけど。」
「ふーん、やることはやってるのね。」
「まあ・・」
「いつも山本とは雅代の家で会ってるの?」
「・・だって、そこでしか・・・」
「することができないって?」
「・・・・・」
「はーあきれた、普通にデートとかしないの?」
「え、あ、そういうのもありよね。」
「何言ってるのよ、普通そういうものでしょ。」
「・・・今度一志誘ってみよ・・・」

幸子さん、かなりあきれ返っていたようです。でも雅代さんは

「ねえ、一志今度の休み、一緒に出かけない?」
「え、ああそうだね、あんまりそういうことしてないよな。」
「うん、楽しみにしてるから・・・」

で、その日、お食事をして、遊園地へ行って、二人は1日楽しく過ごしました。

「そこのベンチへ腰掛けない?」
「ん、ちょっと疲れたかな。」
「な」

一志くん雅代さんの肩を抱きます。抱き寄せられるままに、唇が重なり雅代さんのおっぱいに手が重なって

「あ、あの」
「嫌なのか。」
「嫌じゃないけど、誰か見てるかもしれないし・・」

一志くんは、雅代さんの、お尻とか、あそことか触りたいのですが

「歩こうか。」
「うん」

なんとなく歩いているうちに、なんだか、雰囲気の違う町並みに居た。

「え、この辺って」
「あ、そうだよな」

ラブホが並んでる様な辺り。
出来上がってるという感じの、カップルなんかが歩いています。
そこに、なんだか見覚えのあるような人影が向から

「あ、おねえちゃん」
「智代さん!」
「あら、デートだったんだ、じゃ、これあげる。」
「なに?」
「そこの割引券よ、あんまり遅くならないでね。お泊りは駄目よ。」

と言うと、智代さんさっさと歩み去っていきました。

「あ、」
「何もらったの・・・え!」
「うん」

「あのさ・・」
「うん」

なんだか俯いてしまった二人ですが、そこの建物に吸い込まれるように、入っていきました。

 


「ただいま」
「あ、お帰り雅代。今日はどこへ行ってきたの?」
「あの、食事して、遊園地に行って・・・。」
「で、〆がホテルか、デートの王道ね。」

雅代さん、顔を赤らめて、自分の部屋に、逃げ込んでしまいました。

「うふ、別に恥かしがるほどの事じゃないと思うけど。」

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まあ、智代さんから見ればそうなんでしょうが、雅代さんは、恥ずかしいんです。

二人のラブホ初体験、そのうちに書きます。

(2009.08.24)

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