恋人気分

「あの、トモノさん。」
「はい?、いつものパターンね。」
「はあ、あの。」
「なんか、インターネットの、しょうも無い画像とか見て、盛っちゃって、お姉さんなら
やらせてくれる、とか、そういうことでしょ。」
「あの、いや、初めて、エッチしたとき」
「ふんふん、あんなとか、こんなとか、もっとしてみたかった?」
「そうじゃなくって、あの、肩を抱いて、顔を、寄せるて、言うのをやったじゃないですか。」
「そうね、何かそんなこともしたような・・・。」
「で、その続きがしたいんです。」
「へ?」
「ベッドにもたれかかって、肩を抱いて、キスをして・・とか。」
「あら、どうしたの、ほら、前から、後ろから、がんがん、突いたりしてるのに・・・。」
「あ、あ、あ、言わないでください。あの、その、恋人風の、ロマンチックな感じが、欲しいと言うか。」
「ほー、そうなんだ。ち○ちんの、赴くままに、やりたおすじゃなかったの?」
「あの、僕はそんなんでは。」
「ふーん、その割には、なんか、ち○ちんに、力が漲っていたような気がするけど・・・。」
「あの、何か衝動と言うのか、つい、突っ走ってしまうところは、あるんですが
ほんとは、肩を抱いて、ゆっくりと、キスをするとか、そんなのがしたいんです。」
「へー、そうだったんだ。ち○ちんの、勢いに、動かされてるだけじゃなかったんだ。」
「酷い、言い方しないでくださいよ。僕だって良識と言うものは、持ってます。」
「じゃ、しよ。」
「だから、『しよ』とかじゃなくて・・・。」
「ええ?、肩を抱いて、顔を寄せて、というのを『しよ』って言ったのに。」
「あ、あ、そ、そうですね。」
「ほら、ここへ来て。」
「は、はい。あの・・・」
「ふふふ、こうしてほしいんでしょ?」
トモノさんは、目を閉じてあごを、上げた。
そ、そうなんだ、こんな感じで・・・・。
「うふ、ひろしくんも、だいぶキスが上手くなったね。お姉さんも、教えがいがあったと言うか。」
「いえ、あの、トモノさんが素敵だから・・・。」
「あら、嬉しい事言ってくれる・・・、じゃ、ここも、触って。」
「あ、そんな順番でしたよね。」
「そうよ、女の子を、その気にさせるには、それなりの、手順があるって教えたでしょう。」
「ええ、ははい。」
「そう、優しく触ってね。」
「え、あのトモノさんブラしてないんですか?」
「ひろしくん、ブラをはずすの、下手だから。」
「あの、ブラを、何とかはずすとか言うのも、結構、嬉しかったりもするんですが・・・。」
「ほー、じゃ、ここも、期待はずれなのかな?」
「あ、あの、もしかして。」
「ふふ、ここも触ってね。」
「わー、トモノさん、パンツ穿いてない。」

-------------------------------------------------------------------------------------------
ひろしくんは、トモノさんとまったりした気分に、浸りたかったらしいんですが、
トモノさんは、完全に、先読みしていたようです。

もどる