好きということ

あれ、トモノさんだ。
男の人と、なんか、機嫌よさそうに、話をしているけど・・・・。
まー、そうだよね、トモノさんは社会人だし、大人の、お付き合いとか、あるはずだよね。

学生の僕なんか、まあ、偶々隣にいて、目にとまった、とか、そんなもんだろうし。
あっ、なんか機嫌よさそうな笑い顔してる。
僕と、話しているときなんか、ほとんど怒っているような、感じなのに・・・。

ふーん、そうなんだ。トモノさんってあんな笑顔を、するんだ。
でも、ちょっと違うかも。なんか、笑顔に、強張りと言うような、気がする。
僕に見せてくれる、笑顔は、もっと自然な感じが・・・・。


「あの、トモノさん、今晩は。」
「ああ、ひろしくん・・・。」
「トモノさん、今日駅前で、男の人と、話していましたよね。」
「あら、ひろしくん、見てたの?、声を掛けてくれたらよかったのに」
「でも、なんかいい雰囲気と言うか・・・・。」
「ほーっ、そんなこと考えちゃったのね。ふーん、そうなんだ。」
「いやっ、でも、なんというか・・・・。」
「ふふふ、けっこう、いい男だったでしょう?」
「は、はい。トモノさんに、お似合いとでも言うか・・・・。」
「そー、お似合いですか。うん、ちょっと残念だな。」
「へ?、」
「仕事のことで、話をしていただけよ。彼は、既婚者だし・・。」
「そ、そうなんですか。あの、なんか特別な人とかじゃ無いかとか、思ってしまいました。」
「ひろしくんは、私に、『特別な人』がいるのが気になるの?」
「僕は、あの、トモノさんが・・・・。」
「・・僕が、なんなの?」
「・・僕、あの、トモノさんが好きなんだと、思います・・・・。」

「うん。私もひろしくんが好きよ。Hしたくなるぐらいにね。」
「・・あの、Hが『好き』の基準なんですか?」
「好きじゃないのに、Hするの?」
「いえ、もちろん、そんなことはしませんけど・・・あの、なんか、ちょっとちがうような・・」
「そーかな、でも、今日のひろしくんは、なんか一段と、可愛いなあ。」

「ね、ほら、ベッドに行こ。おっぱい触りたいって、思ってるんでしょ。」

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なんか、色んなことを、考えた、ひろしくんなのですが、トモノさんのおっぱいの
魅力には、勝てなかったようです。

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