トモノの部屋のチャイムが鳴った。

「こんばんは、トモノさん」
「いらっしゃい、ひろしくん、また、ワインを、買ってきてくれた、とか?」
「僕は、学生ですし、あんまりお小遣い無いんです・・。」
「そりゃそうだよね、言って見ただけだから、気にしないでね。」
「でも、ビール買ってきました。」
「おお、えらい。流石は、一皮剥けた、ってところね。で、枝豆は?。」
「あのう・・・」
「ははは、言って見ただけよ。ちょっとまって、そこらに、乾き物くらいは・・・。」
「乾き物って、何ですか?」
「う、いやまあ、業界用語と言うか、おかきとか、ちょっとしたおつまみ。」
「業界って?」
「細かいことに、拘ると禿げるよ。さ、乾杯。」
「は、はい」
「ねえ、ひろしくん、高校生の頃、気になる女の子とか、いなかったの?」
「いや、あの、同級生で可愛い子がいて。」
「ふんふん、で?」
「でも、バスケの主将と付き合ってるとか言うことで・・・。」
「その娘は、その主将とやらと付き合っていたわけ?」
「いや、そういううわさと言うか。」
「で、それだけで諦めちゃったわけ?」
「あの、だって・・・。」
「いまさら言っても仕方が無いけど、玉砕覚悟で、告白とか考え・・・ないか。」
「ええ、まあ・・・。」
「でも、実は、その娘は、遊ばれてただけで、ほんとうは、ひろしくんが好きだったとか。」
「そんなんって・・・」
「ラノベとかWeb小説に、ありがちな、パターンね。でも、そういうことも、ありえないわけじゃないでしょ。」
「玉砕覚悟の告白も一分の望みがあったかも、っていうわけですか?」
「そういうこと・・・・」

「ひろしくん、なんかスポーツ、やってたんでしょ。」
「ええ、サッカー部にいてたんですが。」
「補欠だったとか。」
「・・はい・・」
「思いっきり、お約束通りね。」
(作者:それは、まんま、ということで)
「ひろしくんだったら、まじめに練習してただろうに。」
「キャプテン翼にあこがれただけですから・・・。」

「トモノさんの、高校の時って、どんなんだったんですか。」
「どんなって、なんか、やたらに告白たら言うものをうけたような。」
「で、どうしたんですか?」
「ろくでもない男の、相手なんかする気は無かったし・・。」
「あ、あの、クラブとかやっていたんですか。」
「ソフトボール部に入っていたけど・・。」
「さぞかし、チームを引っ張っていたんでしょうね。」
「4番バッターだったなあ・・。」(実は、主将で、ピッチャーだったのです。)
「バッティングの時に、邪魔になりませんでした?」
「・・・なにが?・・・・」
「いえ、あの、トモノさんのユニフォーム姿って、見たかったです。」
「うん、あのころは、体動かすのも、気分が良かったし・・・
 そうだ、体動かす事しよ。」
「ちょ、ちょっと待ってください。トモノさんの高校時代の話をもっと聞きたいんですけど。」

「ひろしくんて、痩せてる割には、筋肉はあるのね。」
「まあ、クラブでは、ひたすら走ってましたから。」
「どうして、もてなかったのかな、周りの女の子に、見る目が無かった、ということかな。」
「はあ、告られたことも、ありましたけど。」
「ほー、どんな娘が、どんな風に?」
「あの、ふつうの女の子が、ふつうに・・・。」
「おう、『あの、私と、付き合ってもらえませんか。』、とか?」
「ええ、そんな感じだったかな・・。」
「で?」
「いや、あの、その・・・」
「断ったわけね。ふーん。あ、そうか。その娘、おっぱいが小さかったんでしょ。」
「・・・・・・・・」
「ははは」
「あの、なんか付き合うとか、そんな気になれなかったんです・・・。」
「そうか、まあそういう事にして置こうか。」
「あ、あのトモノさんのおっぱいがどーとかじゃないんで・・・。」
「わたしのおっぱいがどうしてここに出てくるの?。」
「あ、あの、いや・・」
「ふふふ、まあいいけど。」
「なんか、柔らかいものが、腕に、押し付けられてるような、気がするんですが・・・。」
「気のせいじゃないよ。押し付けてるんだから。」
「は、はい」
「いやなの?」
「や、あの・・・・・・」
「ほら、もっと、触ってごらん。ブラはずしてあげるから。」
(嬉しいけど、なんか悪い、深みへ引き込まれてるような・・・)

「んふっ、んふっ・・・」
「・・ふー、だいぶ、キスも上手になってきたね。」
「そ、そうですか?」
「うん、精進、精進。さっ、ベッドに行こっ。」
(これで、いいんだろうか?)
「いいのよ、二人で気持ちよくなるんだよ。」
(はっ、完全に、読まれてる・・・・)
「ひろしくんの、考えてることなんて、お見通しよ。」

「さ、パンツ脱がせてね。」
「はい・・・。えーと・・・」
「それから、そこにあるのを、着けてね。」
「あー、うー」
「ちゃんと教えたでしょう。」
「は、はい」

「ねえ、ひろしくん。舐めてくれる?」
「え、おっぱい舐めてますけど。」
「ちがうの、ほら、ここ、ここを舐めて・・・」
「あのっ、ここって、あの、あそこ・・・」
「そうよ、あ、そ、こ、優しく舐めてね・・・・。」
「え、え、と・・・」

「ん、もーじれったい。もおいいわ。入れて、その根性無しを入れてちょうだい。」

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うーむ、ひろしくん「グロ」を目の当たりにして、トラウマを負ってしまったのでしょうか。

二人に会話をさせると、話は進みますね。
なぜか、今回は、二人の、高校生活の話題でした。

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