お目覚めの、ひろしくん

はー、よく寝た。すっきりさわやかな、目覚め、っていうのは、こんなんかな。
え、え、え、

「あの、トモノさん、あの」
「あら、おはよう、ひろしくん。」
「いや、トモノさんが、なぜ、僕のベッドにいるんですか、それも裸で。」
「何寝ぼけてるのよ。ここは、私の部屋。私のベッドよ。」
「え?、あ、あ、あ、ほんとだ。どうしたんだっけ。」
「昨日の夜の、ひろしくんは、素敵だったよ、情熱的に、3回もしてくれたじゃない。」
「あの、そ、そうでしたっけ。」
「もう、あんなに、愛してくれたのに・・・。」
「ははは、なんか、よく憶えていないんですが・・・。」
「もう・・・・・あら、あんなしたのに、元気になってる。」
「え、いやこれは、ほら、朝の生理現象というか・・・」
「ふーん、話には聞いたことがあるけど、目の当たりにするの初めてだわ。ほー、えーと。」
「あの、何するんですか、トモノさん。」
「だって、もったいないじゃないの、せっかく元気になってるのに。」
「いや、もったいないとか、そういうものです?」
「そういうもんだよ。ではここは、ありがたく、味わわせてもらいましょう。」
「っわ、あの、トモノさん。」

「ふー、美味しかった。ご馳走様。」
(あ、なんか朝から、どっと疲れた。)
「あの、僕、昨日3回もしたんでしょう。それを朝から。」

「うふふ、嘘よ。昨日、ひろしくん、コンパだったんでしょう。で、酔っ払って
 私の部屋に来て、そのまま眠っちゃったんじゃない。」
「え、あの。」
「もー、酔っ払いって、扱いにくいんだから。さっきのは、その見返りよ。」
「あ、あ、あ。」

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ひろしくん、酔っ払った時は、注意した方がいいよ。
でも、こんな、おねーさんが、隣に住んでいたらそれも、嬉しいかも。

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