ぎょしゃ座の散光星雲


ぎょしゃ座の散光星雲


 5角形の形をしたぎょしゃ座の中にある、散光星雲群を写した作品です。右上のピンク色っぽい星雲は通称「まが玉星雲」と呼ばれており、IC405の番号が与えられています。星雲の中心付近の青みがかった星雲の色も美しい散光星雲です。
 対して、左下の赤い色の散光星雲はIC410で、通称名はありませんが、中心付近に点在する暗黒帯が特徴的な星雲です。

 この付近は冬の星空の中でもとても美しい星域で、中心付近の青みかかった星と微妙に色が異なる星雲が美しい眺めです。辺り一体に広がる淡い星雲も複雑に絡み合って、夜空を彩っています。今回はBRC望遠鏡と赤感度の高いE200フィルムを使って写してみました。私的にはとても美しく表現できたと思っています。
 またこの辺りは、もう少し広い写野で写せば、M36やM38という散開星団も同一写野に写し込むことができます(以前の400mmでの写真はこちら)。ですので短焦点望遠鏡でも十分楽しめる星域です。

撮影条件
BRC250C+Mamiya69フィルムホルダーにて直焦点撮影
MS5赤道儀 BORG76ED+STVにてガイド 露出110分
フィルム:エクタロームE200(+1増感)
撮影地:奈良県大塔村
2005年11月撮影

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