ぎょしゃ座の散光星雲


M36M37付近


 ぎょしゃ座の五角形の中にある散光星雲、散開星団郡です。右下の赤い散光星雲は、勾玉星雲とも呼ばれるIC405領域です。中央下よりの赤い散光星雲は、IC410。どちらも肉眼では淡いので、望遠鏡を使っても見ることができません。それに比べて、中央上のM38散開星団、中央左寄りのM36散開星団は、望遠鏡で見ることができます。双眼鏡で覗くと、M38はボンヤリした星雲状に見え、周辺の微光星と相まって美しい眺めです。双眼鏡をお持ちの方は、是非、ぎょしゃ座の五角形の中を覗いてみて下さい(五角形はとても目立つのですぐわかると思います)。空の暗い所で見れば、いくつもの美しい散開星団がすぐに見て取れるでしょう。

 IC405からM38へと延びる淡い星雲部分の描写を狙った写真です。この淡い星雲部分をよく見ると、捻れながらM38へと延びているのがわかります。元画像を画面に一杯に表示させるとフィラメントのような構造をしています。星間ガスの動きが感じ取れる領域です。

撮影条件
NFD400+67カメラにて直焦点撮影
EM-200赤道儀 BORG76ED+STVにて自動ガイド 露出40分
フィルム:エクタロームE100S(+1増感)
撮影地:奈良県大塔村
2004年10撮影

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