Routesポータブル&PE

メーカー:アクアプラス
ハード:PS2/PSP
ジャンル:ビジュアルノベル
CERO:C(15歳以上対象)
公式サイト:http://www.aquaplus.co.jp/routes/

「終わりよければ全てよし」という考え方。それこそ世の理にしてドーパミンの厳選、最初とか第一印象とかで物事を推し量ると時折もったいないことになるのかもしれない、今日はそんなお話です。

ビジュアルノベルとしてのRoutes

本作Routesはまことオーソドックスなテキストアドベンチャーです。まずは大きく仕様説明からまいりましょう。
文章読んで、ときどき出てくる選択肢を選んでという弟切草の昔から普遍のシステムにのっかりゲームは進行していきます。
ですがそこは現代の作品、フルボイスに振動機能、画面エフェクトにワイド画面対応、既読スキップにキャラ別音声On/Off切り替えと全方位サービスでお客様をお出迎え。とても安心してお買い求めいただけます。
次はゲーム難易度のお話。
結論から申しますと、恐ろしく簡単な内容として分類できます。テキストアドベンチャー入門用としてこれ以上ないシンプルさではないでしょうか。
選んだ選択肢によって物語は分岐していきます。
その内容がすごくわかりやすい様相でして、1つのルートにあって何かをプレイヤーが選ぶ局面は3~4回。ほとんど見ているだけでなんとかなってしまうありさまです。
複雑な分岐やフラグと最も遠い所にある作品、そうお考え下さい。遊ぶに当たっては気軽にふれられるものです。安心して入ってきてください。

本編の内容

上の公式サイトに案内のあるとおり、ストーリーはエージェント家業を営む主人公が、潜伏先の学校や私有の分譲マンションでいろいろやるお話でございます。
言うに及ばず物語は面白いのですが、1つだけご注意いただきたいことがあります。
何かと申しますと、1シーンの会話量がかなり多いのです。
大筋、即ちプロットにあたる部分は最初から最後まで面白いんですよ、ただ長い、くどい部分が散見されるのは厳然たる事実。遊ぶに当たってはぜひともおおらかな心で取り組んでください。
願わくば、その上長査も作家性として了解いただければ、こうしてレビューを書いている者としてはとても嬉しいのでございます。
ハードボイルドな場面があります。かっこいいアクションシーンもあります。大どんでん返しももちろんあります。
さらにはエージェント家業の詳細、情報処理技術や経済学、そして歴史などに基づく緻密な設定はすばらしい質と量。
貴方の根気が続く限り、その分だけきっちり答えてくれる。そんなシナリオです。

おわりに

そんなわけで、言ってしまえば面倒極まりつつなお面白い本作、おすすめです。なので気の長さに自信をお持ちの方は買って遊ばれてもそう悪印象は感じないと思われます。
はじめからそういう冗長さがあると分かって触れれば案外大丈夫かもわかりませんし、その意味でもやはりおすすめ。
知的好奇心旺盛な貴方には更にお勧め。本作で出てきた単語を本でもネットでもなんでもいいんでいろいろ調べると世界がどんどん広がります。たとえばこんな情報とかこんなところとかいろいろとひっかかってこれだけで1日過ごせること請け合いです。
最後まで遊びきったなら十中八九楽しかった思い出となっていることでしょうから、その余韻により長く浸るにはドラマCDがオススメです。ゲームの後日談ですから勝手知ったる雰囲気で思う存分楽しめることでしょう。

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