ΔLOOP3の概要

最終更新日: 2004年4月2日

2003年10月23日に回路図が完成し、11月1日に製作完了という状況です。第3号機(ΔLOOP3)の概要について御説明いたします。今回の第3号機は多少回路修正をしていく可能性もあります。
LOOPアンテナ部はΔLOOP2の2Turnを、今回は1Turnに変更。同調BOXをLOOPアンテナ直下に入れた形となっています。

性能評価の結果、第2号機(ΔLOOP2)に負けない感度を持ち、また、ΔLOOP2をしのぐ周波数カバーレンジを誇っていて、大変使用しやすいと感じています。


1.全景
    


2.このアンテナの特徴
ΔLOOP3のコンセプトは、「周波数カバー範囲の拡大」と「設置性の向上」です。

取り組み内容は:
(1)バリコンに比べて今回使用したバリキャップの容量可変範囲が広いので、より低い周波数への同調範囲の拡大ができました。また、フィーダー線部分が必要なくなったため、この部分の容量が減少して、より高い周波数へ同調範囲の拡大が行えました。
(2)LOOPアンテナ部の巻き線のターン数を1ターンだけにし巻き線間の容量を低減しました。この結果飛躍的にカバー範囲が広がりました。
(3)1ターンだけでは120mbをカバーできないので、バリキャップを2個並列に接続し、受信範囲を下の周波数に拡大しました。当然上限は狭まりますが、以下のカバー範囲が最終的に得られました。

ΔLOOP3の周波数カバー範囲を示しますと:

ループアンテナ部のターン数
受信周波数範囲
対応放送バンド
1Turnのみ
2050kHz〜9950kHz
120mb, 90mb, 75mb, 60mb, 
49mb, 41mb, 31mb

と言う結果になり、非常に受信範囲が広がりました。ベランダ7mロングワイヤーとの感度比較では、41mbくらいで同等、31mbはロングワイヤーの方が若干良く感じますので、実用的には120mb〜41mbで活躍してくれそうです。


3.ΔLOOP2との比較
感度については、ΔLOOP3の方が少し良いようですが大差はありません。受信範囲が広がりそのパフォーマンスアップと、バリコンで同調を取らなくていいので、受信機の横にコントロールBOXを置いて楽に同調が取れるようになりました。ただし、受信範囲を拡大しすぎたためボリュームを使っての同調操作は非常にシビアになってしまいました。ボリュームを回転するのにできるだけ大きなつまみを使用すると、何とか慣れると大丈夫のようです。


4.使い方
(1)アンテナのケーブル、チューニングBOX、コントロールBOXを全部接続します。
(2)コントロールボックスの電源を入れます。
(3)受信機を受信したい放送局の周波数に合わせます。
(4)コントロールボックスのボリュームのつまみを回し同調を取ります。一番信号が強力になるところに合わせます。Sメーターがない受信機の場合は、聞きたい局付近の無信号の周波数に合わせつまみを回し雑音が一番大きく聞こえるところに合わせます。


5.今後の予定
 このアンテナを用いたDX局受信への挑戦!

このΔLOOP3の詳細情報のページについては、LOOPアンテナのページからどうぞ!


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