はしもと里山保全アクションチーム会 
    Hashimoto  Satoyama   Conservation  Action-team


   第12号 200.9.17

 はしもと里山保全アクションチーム
      (
事務局)
    〒648-0003
    橋本市隅田町山内1017
    中岡 準方
    Tel&Fax 0736-36-135
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            7.8月の活動報告 「さなぶりもち」異説  satoyamaくっきんぐ! 今後の活動予定     

       どちらがいい?
     〜HSCA or H‐SCAT〜

  先号の本紙のタイトルで皆様お気付きのように、題字にわがアクションチームの英語名
Hashimoto  Satoyama   Conservation  Action-team”が入っています。結成時のワーキングホリディのみにとどまらず、今後も国際的な交流の機会があるはずで、ここらで英語名を確定する必要があると思われます。
 ‘里山’は、英訳するよりもそのまま‘Satoyama’としました(九州在住の顧問、重松先生に確認をとりましたが、そのままがいいだろうとのご意見でした)。問題は‘Action Team’で、この2つの単語はそれぞれ独立したものですが、分離すると頭文字が5文字になるため、第11号では‘Action‐Team’として1字扱いにしました。ところが、「エイチエスシーエー」というよりこの2文字を切り離して「エイチ(orはしもと)スキャット」とする方が発音しやすいのでは?とのご意見もあります(‘SCAT’には我々の活動と結びつく意味はなさそうですが…)。
     さて、どちらを採用するか、会員の皆様でお考え下さい。
 
         VOL.1 『さなぶりもち』 異説                                                                               中岡 準

     第10号で北村和夫氏が、“さなぶりもち”に『早苗振』の漢字を当てられたのに対して、
   田中治氏より『早苗降』ではないかとのご指摘がありました。
   田植えの神が天下るとの意で、実際に九度山町慈尊院には『早苗降神社』が現存する
   ことをもとにしたご意見です。
    そこで、『広辞苑』ではどのような字をあてはめているのかを念のために引いてみました。
   それには、「『さなぶり』は『さなぼり』と同義。『さ』は稲の意。
   田植えがすんだ祝い」とあり、意味には「早苗の田植えが終わる」とあります。
   これに従うと、田植えが終わった祝いの『さなぶりもち』は、『早上餅』ということになります。
    それなら古語辞典ではどう書いてあるだろうかと、近くにあった『小学館新選古語辞典』
   で『さなぶり』を引いたところ、「農家の行事で、田植えのすんだ祝い」とあり、、『早苗饗』の
   字が当ててありました。これまで全部違う文字なのです。これは大変だと、もう一冊の
   『旺文社古語辞典』をひっばり出してきて引いてみると、『早苗饗・早苗振』の2種類が併記
   してあり、水面に早苗の束を投げ入れるという意味から『早苗振』とした北村説も根拠の
   あることが確認されました。
 ちなみに、筆者の所在隅田町山内年配の方々と話していたとき、このことを聞いてみると、
 全員の方が家で作った経験があり、中には「わしとこは.今もオカアチャンが作ってくれとる。」
 という方もありました。陶器の瓶にまるごと人れて保存し、必要なだけ取り出してきな粉をまぶして食べ、「おいしい」、「あっさり」、「あきない」、「孫も大喜び」等々だったとの全員のご意見でした。また文字については「『早苗終』やと思うとった」という方がおられました。
 ということで、どの漢字が適切かいう結論は当面先に延ばさせていただきます。
 どれが正しくどれが間違いということにはならないでしょうが、お互い更に研究して、しばらくは
論議を楽しみましょう。
     (レシピをご覧ください)                    

                        SATOYAMA
                 くっきんぐ!     
               今回の料理長       北村和夫氏        
     

       古代米で作るお寿司(20人分)
白 米               2升5合   1時間前に洗って水切り
古代米 (古代の餅米)  5合 6時間以上前iに洗ってお湯か水に浸しておく
米 酢 (純米酢)      500cc 

寿司の具          だし汁  2リットル(こんぷ・かつお) 濃い味
                 砂糖   大さじ20
                 酒・みりん各1カップ

                 高野豆腐・にんじん・ごぽう・しいたけを細かく刻み、先の調味料で汁
                 が無くなるまで煮てさます
寿司めし         洗った米を釜にいれ、だしこんぷ1枚と酒1カップ・水を入れ、かため
               のめしを炊く
               別に、えび・魚・貝を薄く塩ゆでにして汁につけておく(煮汁につけて
               おくとしわにならない)

               米酢をなべに入れ、砂糖大さじ10・塩大さじ2を入れ、弱火で溶かし
               さます。
               炊きあがったごはんに合わせ酢を入れまぜる。
               具をすべてごはんに入れまぜ、上に錦糸卵・紅生姜・ほそぎりノリを散らす。

               さなぶり餅

          田植え休みに、食べてきたお餅です。

餅 米       1升洗って1日水に浸けておく。
小 麦       漬した小麦500グラムさっと洗う
          餅米の上に小麦をのせて蒸す
          (潰した小麦の無いときは小麦を2時間水に浸ける)
           塩少々をいれ餅をつく

          きなこ(大豆の粉)・砂糖・塩を合わせる
          餅は小餅にとっても、器に入れてしやもじで切ってもよい。固くなれば
          焼いてもよい。

              いのこ餅

          秋、稲刈りの後、収獲感謝の意味で作り、亥の日に食しました。

白 米       1升

里 芋       1キロ(皮をむいたもの)
          輸切りにした里芋に塩を加え炊く。熱いうちにスリコギでつぶし小さく
          握る。小豆あんで包む。
          大きくにぎっても面白い。ソフトボール大、あん1キロ一白あん・赤あんも。

   
               今後の活動予定 
   
    
   ◎9月17日(日)稲刈り(キヌヒカリ)・ソバ畑土寄せ・他
      昼食は北村さんのご指導で「いのこもち」(秋の収獲を感謝して亥の日に食べたこの地方
    独特の郷士料理)その他を作っていただきます(弁当不要・実費負担)。
       レンゲの種も蒔きます。
   ◎9月24日(日)脱殻作業・他
     以上は過日の『アクション連絡』でお知らせしました。ただ、黒米は出穂が遅く、刈り取り時期
    10月と考えられます。その為、9月24日の作業を取り止めます。
     玉川峡の北又の東さんの棚田では、稲刈りを実施します。
   ◎10月1(日)脱殻作業・他
     黒米と一部の普通米の出穂が遅くこの日に刈り取りと、脱穀をする予定です。

   ◎10月8日(定例活動日)8:30〜棚田諸作業一於芋谷
     作業内容は後日連絡網でまわします。  当日はくるみ餅を作る予定です。


   ◎それ以降の活動
    ・小麦栽培畝立て・種蒔き(10月中)〜今年も作る予定です〜
    ・レンゲ同上
    ・ソバの収穫刈り取り・乾燥・脱穀
    ・ナチユラル=プレイク 11月5日(日)  於杉村公園  〜参加のしかた要検討〜
    ・「郷土の森」諸作業  「ドングリの森」植樹  (11月26日(日)9:30〜)
                  炭焼き窯と簡易小屋建設(12月より)〜どの様に造るか要検討〜
   縄集後記

  ○記事の元になるのは具体的な事実です。各活動日の記録を担当された方は、なるべく早く
   原稿を事務局までお届け下さい。各種の投稿もよろしく!