里山だより ( 自然イキイキお米づくり)  
                        平成22年10月17日(日)            曇りのち晴れ雪のち曇り    
 
10月の定例活動は、大原一志区長から、「1年間の米づくりごよみ」と「芋谷の歴史」を詳しく教えていただきました。 紀見北公民館からの子供たちも参加して、大勢の方が秋の収穫を楽しみ久々に芋谷が賑わいました。

 今も、芋谷では40軒ほどの農家が米作りをされているそうです。 1年間の米作りの手順や、土作りと水の管理などを 具体的に聞かせていただき、たいへん参考になりました。  また、芋谷の年貢や、昭和28年の水害での復興時の話など「米作りの歴史と苦労されたこと」など、たいへん面白い 話も伺いました。  大原さんと資料を作っていただいた公民館の方々、たいへん有難うございました。

お米は、字の如く 88人の手を通ってできる、手間のかかる作物です。稲作は多くの能力と経験、努力の結晶です。 努力の割りに付加価値が低い米作り、体験を通して 「もったいないの心」を、皆さんに感じていただきたいものです。
       


         稲刈りとハザ架け、今年は少し少なめです。
稲刈りをした「黒米、赤米の田んぼ」に美しく咲く 「コナギ」 と 「キカシグサ」。
 今年はこの田んぼの雑草にやられました。 今年は、この美しい花を育てたのでしょうか? 
 田んぼの水をいつも与えられ、ひ弱に育った今年のイネは次々と負けていきました


    コナギ


キカシグサ

今日の珍しい生き物

 子供さんが珍しい「赤いバッタ」を捕まえてくれました。 「クビキリギス」です。 最初「クサキリ」と思ったのですが、顔を良く見ると キリギリスの仲間のクビキリギスのようです。 夏の夜、ジー  と鳴いてくれる懐かしい生き物です。

  チャンチン坂の花畑。
 道を補修した倒木に一面に咲くキノコの花(子実体)です。ヒトヨタケ科の「イヌセンボンタケ」が美しく咲いていました。 さらに頂上付近の日当たりの良い斜面は、「ツルボ」が群生し、これに美しい「ウラナミシジミ」がやってきて蜜を集めていました。 「ツリガネニンジン」や「イヌタデ」の真っ赤なじゅうたんなど、秋の芋谷も、春に負けずに お花畑が広がっていました。  


イヌセンボン


ウラナミシジミ