里山だより こころふたたび)   
                                            2010年9月4日(土)            午前9時  晴れ   33℃ 猛暑    
   9月最初の週末となった4日、岐阜県では39.1度と日本全国記録的な猛暑です。
    全国930ヵ所の内今年最多の213ヵ所で35度以上の猛暑日となりました。

この暑さの中、芋谷では稲刈りが始まりました。今年も子供さんやお孫さんも手伝ってなつかしい日本の風景が再現されました。     芋谷の米作りは本物です。 日本の伝統や生き方を、現場・現物・現実で子孫の方々に伝えておられます。   毎年訪ねるこの日は、1年で一番美しい風景を見せていただけます。

おばあさん、息子さん、若い娘さんも手伝ってのハザ架け

Oさんは沢山の「案山子」に囲まれ、ご夫婦で稲刈りです。

公民館や学校などでは、栽培・農業体験、食農教育、自然体験などの取り組みが広がっています。

マスコミなどでは、今年10月に名古屋で開かれる「生物多様性条約・COP10」に向けて、さまざまな特集が 取り組まれています。
(先日、NHKのディレクターから、「地球の生きものをどう守るか(仮)」 、生物多様性をテーマにした 9月放送分の番組に対し、アクションチームに対しても意見を求められました。・・・・答えは、この暮らしとこの風景です。)

教育論・環境論など体験だけでは、単なる「里山あそび」です。問題解決の答えは、芋谷に暮らす方々が 出されているように思います。 暮らしの中にとけ込んだ伝統・文化が、我々の未来を守るのではないでしょうか。

小さなお孫さんが、お茶を持ってきてくれ、みんなで一休み


チャンチン坂は、斜面も土手もぴかぴかです。


今年の当会の活動について、考えさせられます。 下の写真を見てください。 田植えをした上の田んぼはほぼ全滅です。  またも稲作放棄水田に戻ってしまったように感じます。
         上の水田は、遠くから見ると一見稲穂ですが、近づくと「イヌビエ」に一面に覆われ、収穫はほぼゼロです。

     下の、赤米と黒米の田んぼも、まばらに育ち、特に黒米は、「コナギ」が大繁殖してまばらにしか育っていません。

 

 

 

向こうに新しくできた「休憩小屋」が光っています。

 

 

昨年の洪水で破壊された河川や石垣の修理は終わり、その部分は光っています。  早くも、自然破壊を喜ぶ、「パイオニア植物や動物」がやってきて占拠しました。 以前に見られた生き物たちはどこへ行ったのでしょう。


            (芋谷の自然)   本日出合った、興味のある生き物です。
「アケビコノハ」  この蛾は、羽をたたむと枯葉そっくりです。  果樹の害虫ですが、野鳥に食べられないよう、自身を枯葉に   変身して、身を守ります。 枯葉の中にいるときはまったくわかりません。

「サツマイモの花」  たくさん植えたサツマイモの中で、今年は花が沢山咲きました。 めったに見られない花です。   朝顔の花のようで、美しい花です。   皆さんも見に行ってください

ネキトンボ   今年も沢山帰ってきました


アサマイチモンジ 川沿いに見られる美しい蝶です。