里山だより        2009年3月29日 
             
         
       循環型社会
 里山だより (循環型社会)  平成21年3月29日(日) 晴れ  芋谷の正午の気温8℃

  小峰台の市民病院前から、ふるさと演習林のある隅田町山内にかけて、春の里山は見渡す限りの「菜の花畑」です。   晴天に恵まれた28・29日、「花とみどりのリサイクル」をテーマに、今年も「花まつり」が開催されました。

   生ごみを堆肥化し、花や野菜の栽培に利用するシステム作り、 「生ごみの減量化」と「花いっぱいのまちづくり」事業です。  会場のテント村では、佐藤事務局長はじめ梅谷さん真壁さんなどが参加され、地球温暖化防止のPRやアクションチームの 活動を紹介し、循環型社会の大切さをみなさんに呼びかけました。    

 「はなな街道」では、大勢の方がハイキングに参加され、        
         菜の花や 月は東に 日は西に ・・・・・            懐かしい日本の農村風景を満喫されました。

      花の「芋谷たより」  

今日の芋谷も晴天が続きました。 こちらも春の花が「美しい芋谷」をいっぱいに被い、更に美しくしています。
                    白い「スモモ」の花や黄色い「ダンコウバイ」の花も満開です。

芋谷は「スモモ」の花が満開です。 お花見に最高! シハイスミレで蜜を吸う 「ビロウドツリアブ」 ツリアブ科
            スミレは日本では56種が自生
事務局長の昨年からのさまざまな取り組みのお陰で、芋谷はたいへん美しくなり、「里山の再生」が進んでいます。有難うございます。

 本日は、代表が「クワイ」を植える畑を耕されました。 オーツ麦(燕麦)や小麦も育ち、大根の花もまもなく咲き出します。 


   スモモの花が咲く、春の芋谷の棚田
 春の七草のひとつ「ほとけのざ(コオニタビラコ)」 が田んぼに一面に咲いています。
                                           最近少なくなりましたが、ここでは健在です。
  本日の花(草本
 タンポポ、シロバナタンポポ、コオニタビラコ、オニタビラコ、キジムシロ、キランソウ、レンゲ、カラスノエンドウ、スズメノヤリ、コハコベ、サンショウソウ  スイバ、ナズナ、カキドオシ、ムラサキサギゴケ、タチツボスミレ、ヒメオドリコソウ、ホトケノザ、タネツケバナ、ハルノゲシ、オニノゲシ、ヤマネコノメソウ  フキ、ミミナグサ、ノアザミ、クサイチゴ、ヘビイチゴ、ヒメウズ、シハイスミレ、オオイヌノフグリ・・  どんどん咲きだしました

       春の芋谷川を遡る
  作業終了後、二人で 「循環型社会が普通であった時代の芋谷」 を訪ねて、川を遡りました。
かって高野山への道であった芋谷から横手八幡への道は、たくさんの家が建ち、賑わったそうです。芋谷が繁栄した懐かしい時代です。  

 鴻の湯元紀見温泉ホテル」の跡を訪ねてみました。 有りました!!「温泉の源泉」です。  あちこちから温泉が湧いています。 鉄分が多い有馬の湯のようですが、昔は柱本の各家へ引いたそうです。
炭酸ガス?も噴出する 「鴻の湯元」の源泉     昔はこんな立派なホテルがありました(撮影ツハダスタジオ)

紀見峠駅から馬車に乗ってはるばるやってきた「山のいで湯」  コウノトリも舞い降りたのでしょうか。 捨てるものが無かった時代です。

 更に川を遡り、「ニホンミツバチ」がたいへん気に入ってくれる廃屋も訪ねました。 
 境原小学校昭和34年卒業のアルバムも見せて いただきました(子供たちがいっぱいいた時代です。) ここから歩いて横手八幡を経て境原小学校へと、毎日通ったそうです。

  家主さんは、最近までチャンチン坂に住んでおられました。 写真を拝見すると、若いときはなかなかの美男美女です。
 五右衛門風呂も懐かしく、牛小屋は昨日まで牛がいたかように、そのままです。 山の恵みをいっぱい受けて暮らしておられたようです

手入れが行き届いた庭と共に、後ろのクヌギやコナラの薪炭林は今も手入れされ、大変美しい山です。
納戸の中に巣を作ったニホンミツバチは冬を越せず数千匹が死んでいました。巣は蜜蝋にするため頂いて帰りました。 

動植物の観察の後、 春の里山を下ってきました。
                         4月にはもっと素晴らしい景色に出会えます。皆さんも是非訪ねてください。