里山だより        2008年11月1日    
                                      
        里山だより(自然の中で一休み)      2008年11月1日(土) 晴れ  

 橋本市のキャッチフレーズ「水と緑と太陽のまちづくり」をモットーに、全市民が一同に集い、交流の輪を広げようと 今年も
ナチュラルブレイク」が、10月26日(日)に杉村公園で開催され、アクションチームも参加しました。  

 あいにくの小雨もようでしたが、ビオトープ(野生生物の生息空間)づくり  スタンプラリー、メダカやトンボ池の清掃、 ポレリウム(生態小屋)周辺整備、自然の中の音楽祭、テント村(市民手作りコーナー)等おおぜいの参加者で賑わいました。   

  木下市長、石田国会議員、平木県会議員などたくさんの来賓の挨拶は、日本の自然が作り出した文化や日本の里山の大切さを 見直したいとの内容です。 

  アクションチームの目的は、「橋本の豊かな自然、文化を保全・継承して子孫に伝えたい。」ですが、このイベントが、子供たちや市民の皆さんに少しでも自然への関心を高めてもらえるきっかけになれば幸いです。
 会員は それぞれの得意分野を生かして、このイベントで活躍しました。                       10月26日(日) 小雨
 


芋谷のサツマイモの石焼芋は大好評でした。


恋野小学校の生徒さんが参加した巣箱作りです。
この後、杉村公園に10個の巣箱が誕生しました。
     〜ふるさと演習林だより〜   
  11月1日、秋も深まりました。 晴天のもと、夕焼けがきれいな 「ふるさと演習林」 を訪ねてみました。

 演習林の周辺は、今まで見たこともないような巨大な建設機械の力で、見事な造成地が生まれました。やがてたくさんの工場が建つようです。  

 こんな景色になってしまって景色が悪くなったと話しかけると、棚田を守っておられる地元の方は、開発のお陰で「イノシシ」が来なくなったと喜んでおられます。 

 都会人の思う「自然保護や景観保全」と、実際に棚田を守る地元の方が考える「生活と経済」との調和には、大変な努力と知恵がいるようです。

 かっては小学校の教科書や絵本などで紹介された秋の自然は、どんどん減少し荒廃していきます。演習林のみが最後の砦のようです。  

   演習林は「夏の下草刈り」のお陰で、山地や丘陵部の日当たりの良い場所に普通に見られる「秋草の代表」を今年も 見つけることができました。  
 日当たりのよい斜面には、キク科の「アキノキリンソウ」や、煎じるときに何回ふっても苦い薬草の、リンドウ科「センブリ」が群れをなして咲いています。 

 


  センブリの花、美しいですね。
 花は5裂するものと4裂するものがあります

 秋の里山の土手を代表する花です。
 最近少なくなりました。

 早くも冬の野鳥たちが、北の国からやってきました。 「ヒー ヒー ヒー  カツ・カツ・カツ・・・」 木々の中からなつかしい声が聞こえました。

 「ジョウビタキ」です。 しばらくすると美しい紋付を着た姿を現しました。  ノスリ、ルリビタキなど冬の鳥が集まる季節です。 

  「ふるさと演習林」も整備し  水と緑と太陽のまちづくりに貢献したいものです。 皆さんも是非訪ねてみてください。

演習林の「ヤマコウバシ」も色づきました。 真っ赤になったハゼの木もたくさんの実をつけています。日本の秋はいいですね。