里山だより        2008年6月22日    
                                      
         里山だより(夏燕)  20008年6月22日(日) 雨のち曇り  気温28℃              
                                                                                                        (田の水温26℃、芋谷川の水温18℃)

 今日も梅雨の雨が降り続きます。 朝からの大雨が一休みした頃。 子供たちのワンダーランド「芋谷のたんぼ」を久々に訪ねました。
  記念小屋辺りから見ると谷底のような場所に、子供たちの夢を育てる場、食の安全を教えてくれる場が、広がっています。

  きれいに整備された田んぼは、6月8日の田植え、サツマ芋の苗の植え付けの時の歓声が聞こえてきそうです。  

   1999年6月の会報第6号、これまでの「里山NEWS」が改められ「里山だより」が生まれた時です。 ながらく休止していた会の活動が再開された年でもあります。 
  北森さんのお世話で、柱本の大西さんから貸していただいた「休耕田」は、草が一杯で、その年は水を張ったままで冬を越し、 翌年、大勢の参加者が集まり、この会で初めての「米つくり」が始まりました。 周囲の棚田は、まだ生き生きとしていました。  約10年間、牛のよだれのような活動が、今日の活動に結びついています。 先輩の方々の努力を忘れないようにしたいものです。

 しばらく会報も届きませんが、当時はB4 1枚の夢の有る内容でした。 玉川峡での里山作業もしていた頃です。
 会員のための活動、会の原点を忘れない活動を続けていただきたいものです。


      
 「むらさきのこゑを山辺に夏燕」 飯田蛇笏   ムラサキ色の頭、長い燕尾、尾羽の白いストライプ。
                                                                                夏のツバメは美しいですね。 


  
生物の多様性は、田んぼでも感じます。 

 無農薬の田んぼは、雑草も多いが生きものの楽園でもあります。 静かな田んぼでの「生存競争」が今年も本番を迎えました。
  5月の田植え前、あんなにたくさんいた「ツチガエル」のオタマジャクシは、探してみても見つかりません。どこへ行ったのでしょうか。 今日もスギの木のてっぺんにとまっっている 「アオサギ」 や、「ヤマカガシ」 のお腹の中なのでしょうか。 

  きれいな水中は、モノアラガイの子供たちがいっぱい繁殖し、それを食べている「ガムシ」の幼虫も見つけました。   水面に仰向けになって浮かび、長い後ろ足をオールのようにして泳ぐ水生のカメムシ「マツモムシ」も大繁殖です。      

 おいしい「芋谷の棚田米」も、食の安全も、こんな環境が作り出す成果のようです。

夏至から11日目は、七十二候の「半夏生」。 この頃に咲きだす花、チャンチン坂の土手には「カラスビシャク」も咲きだしました。  

 近くの川辺では、ドクダミ科の「ハンゲショウ」も葉を白くして花を付け出しました。   芋谷のそば畑は、春ソバの花が満開です。

 シロチョウ科の「モンキチョウ」や「モンシロチョウ」などたくさんの蝶が   やってきて、蜜を吸っています。

ホトトギスもカッコウもツツドリも聞こえる「芋谷」はいいですね。!  皆さんも是非尋ねてください。


    ソバの花にとまる モンキチョウ

  ソバの花にとまる モンシロチョウ