里山だより        2008年2月24日(日)     
                                      午前11時の気温は1℃です。
 今年の冬はスゴイ、本日の芋谷も雪国です。 昨日は雷が鳴り、一時吹雪になりました。 氷点下の世界で、17日の例会で水を入れた「ふゆみずたんぼ」は、雪の中で黒く輝き、そこだけ暖かそうに 見えます。 柳本さんは、「ニホンミツバチ」の巣の修理をされていました。  今日は、めずらしく記念小屋のそばで、「トラツグミ」に出会いました。 この地では、毎年早春に出会える野鳥です。  「ヒー ヒョー・・」桜が咲く頃、夜になると美山の家の縁側で聞くあの奇妙な鳴き声が、頭の中に聞こえてきました。   
                  芋谷は、いいですねー。 生き物の楽園と、昔の日本が今も残る世界です。    

  この写真の、正面の檜(ヒノキ)山。 左右の山ともに昭和40年ごろまで、クヌギの林が広がっていました。  
今日は、私たちのフィールドである田んぼを提供していただいている0さんが、ヒノキの間伐をされていました。
 昭和40年ごろに クヌギと交換に、ヒノキの植林をやってもらったそうで、  チャンチン坂の両側のヒノキは、樹齢が40年ぐらいになりそうです。 手入れがされないため細い木が多いですが、 0さんの話では、自分の木は「もったいなくて」なかなか伐れないそうです。 (木は他人に伐ってもらうのが 一番だそうです)
 冬の暖房といえば火鉢。 都会では「炭」と共に消えてしまいましたが、「クヌギ」の森も 同じ時期に消えていったようです。    
               冬を生き抜く生き物の世界

 

 やっと、フキノトウも雪の中から顔を出しました。 地面は意外に暖かいようで、タデ科の「スイバ」のロゼットも葉を真っ赤に 染めて、雪の中で元気に輝いています。(赤いのはアントシアニンか)

     冬を生き抜く越年草の姿 「スイバのロゼット」            ニホンアカガエルの卵
 
  川向のホタルが育つ流れは、2月のはじめ「ニホンアカガエル」が早くも大量の卵を産みました。天敵がいない厳寒の時期、 どこからとも無くたくさん集まってきて産卵し、また冬眠に入ったようです。 生き物の遺伝子は良くできています。

                         本日のトラツグミ
 ツグミ科ですが、ハトぐらいの大きさで、羽がたいへんきれいです。昨年立山で見たライチョウを思わせる なかなか美しい鳥です。    留鳥です。      日本中の里山にいるなんて、すばらしいではありませんか!
 
                       
  ワークショップ 

 今年の冬の活動もすばらしいです。  1月の「あぜ(畦)つくり」と「しがら(柵)つくり」。 そして2月の「石垣つくり」と「田んぼの荒起し」と 「ワークショップ」が続きます。
  ワークショップは、 「参加」、「体験」、「相互作用」。 この言葉がぴったりの活動が続きます。  参加者が主体となって積極的に「参加」し、アタマや言葉だけでない「体験」を重視し、 「双方向性」や「相互作用」を活かした、「参加体験型のグループによる学習や創造の場」だそうです。 今年は、この後「柿木小屋」の下の「カヤ(萱)場」を整備して、昔のような一面のレンゲ畑が広がる 芋谷を再現しませんか。  今日、こんな夢?を柳本さんと話しました。

                 2008年2月17日の活動の様子