
里山だより(スギとヒノキ) 平成20年2月10日(日)
(曇りのち晴れ)
芋谷は、先週の日曜に続いて今週も雪国です。 今年は雪が多く、寒い日が続きます。
梅の花も、フキノトウもまだまだ先のようです。 イノシシを追う猟犬の足跡だけが残る静寂の世界です

雪景色の中で見る、芋谷の棚田の「スギとヒノキ」、その性質の違いが良くわかります。
スギは若いうちは、三角形の樹形ですが、壮年になるに従い先端が丸みを帯び、光が届きやすく
なります。また他の植物との折り合いが良く常緑広葉樹とも混生しています。 他方ヒノキは写真の左のように、葉が生い茂り地面に光が届いていません。 ヒノキの林の下は植物がほとんど生えていません。 成長はスギの7割程度のヒノキの人工林は、この性質のおかげで、人の手をかけないと、材としても環境的にも、厳しいようです。
左はヒノキ、 右はノスリやアオサギが木のてっぺんに良くとまるスギです。
陰になる地面にもシダ植物は良く育ちます。 芋谷には「イワガネソウ」が良く似合います。
本日、雪の芋谷を撮影していると、ラッキーにもオオタカのペアのディスプレイが見られました。
2月ごろになると巣作りをはじめるようです。今年も立派な子供を育てて欲しいものです。
チャンチン坂の柿の木もすっかり実を落とし、北の国からやってきた「シロハラ」も空腹そうに枝に止まっていました。
 
今度の日曜は、冬の棚田作業が続きます。 自然がいっぱいの芋谷の棚田に是非お出かけください。
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