里山だより(アゼとシガラ) 平成20年1月20日(日)
(曇りのち夜は雪になりました)
いろんな人が来てくれ、棚田の風景に心を和み、いい風景だと言ってくれます。
棚田がなくなり、米作りをやめてしまうと、「芋谷」ではなくなります。・・・
今日の作業は、中岡さんの「あぜつくり」と大西さんの「しがらつくり」。
大勢の方が参加され、「山で米を作るわざ」を教えていただきました。 山の恵みを
うまく利用する知恵や、山の環境をこわさないように利用する知恵をいただいた一日でした。

水が漏れやすい山の棚田、今年も「田んぼの土を固め、水を漏れなくする」冬の仕事から始まりました。
昨年崩壊したチャンチン坂の土手、 大西さんの指導で、青竹と木杭 を使って作る伝統の技法
「しがらつくり」 「しがら」 (辞書を引くとしがらは「柵」のことです。いろんなものが絡まってそこでとまる「しがらみ」とも言います)
見事に芸術的な、土手が出来ました。
石が無い土地の土手つくりは、このように孟宗竹を割って木くいを芯にして編み柵(しがら)を作るそうです。
コンクリートと違って、土が落ち着き、草木が生えると元の山に戻ってくれる、山の環境を壊さない見事な工事です。