里山だより(カキとビワ) 平成19年11月11日(日)  曇りのち晴れ              
 

 

日本の柿の生産量は年間23万トン、そのうち和歌山県で25%が生産され1位です。 この時期、橋本の里山は どこも柿で覆われます。 柿は世界で2000種類、日本だけで1000種類もあります。  一番美味しいのは、九度山の富有柿、やっちょん広場で売られている大きい5Lは、1個500円もします。 (因みに、やっちょん広場の売り上げは全国第3位、年間20億円以上あるそうです。1位は「めっけもん広場」です)

丹麗、長寿柿、平核無、蜂屋、西条、西村早生、禅寺柿、四ツ溝、黒柿、みょうたん、溝端早生、陽豊、赤曽、 甘秋、上西早生、甘百目、早秋、次朗、太秋、赤柿、太宮早生、すなみ、愛宕、2系統(A-B)、大果系富有、 紀ノ川柿、伊豆(U-iーD-15)、松本早生富有、D-19(興津20号)、赤柿、長寿柿、サエフジ、ぶどう柿(信濃柿)、 老爺柿・・・ (これは、地元の方1軒の家で栽培されている柿で、本日紀ノ川河川敷で開かれた「まっせ はしもと 2007」 農業、商工業祭りで、すべて出展されたものです。 (まっせは、メッセの間違いか? やりまっせ のことだそうです!?)

 
私は、橋本市農業委員会のブースに、棚田の風景 「芋谷の棚田の四季」の写真集を展示しました。

(季節の話題)
 本日の芋谷は、晴天に恵まれ上空を「ノスリ」や「オオタカ」がディスプレイ飛行をしていました。早くも狩猟の季節です。 練習のためか、猟犬がたくさん走り回っています。いよいよ冬の到来、山はライフルの弾が飛び交い危険な季節です。

 この時期、森の中はキノコの宝庫です。 早くもシイタケがたくさん上がり、私の庭のホダギにも大きいのが上がり夕食に いただきました。  おいしい〜。  下の写真は、コナラの林で見つけた、「大人の顔」ほどの大きさがあるシロキクラゲ科の「ハナビラニカワタケ」です。 コナラの倒木に美しく咲いています。この大木の裏側にも2つほど出て、雑木林を彩っています。ハナビラタケはマツなどの針葉樹 に出ますが、こちらは広葉樹に出るキノコです。 もちろん食べられます。

   

柿の実る頃、 冬の花 「ビワ」の花も咲き出しました。  芋谷は今日も晴天に恵まれ、冬を越す蝶が 盛んに蜜を吸っていました。   イノシシの被害は深刻です。 中西さんが育てられたチャンチン坂のソバ畑は、今年もイノシシが 暴れこんで、ほとんど全滅です。 黒米の田んぼの上の雑草で覆われた休耕田は、けもの道が出来、本日 調べてみました。 草で覆われた中を見事な道が出来ており、 柿の木とソバ畑へ続いていました

  わかります?  「ホソミオツネントンボ」、枯れ枝に変身して冬を越すトンボです。  この時期の芋谷は、冬越しするたくさんの昆虫に出会えます。  来週の18日は、足踏輪転機による脱穀です。是非参加してください。 そして、美しい秋の棚田の景色に出会ってください。  
                        井奥