里山だより(リスとコジュケイ) 平成19年9月8日(土)  晴れ       
                                       
                                   正午の気温29℃ 

芋谷の棚田米
 の収穫が始まりました。 今年は天候に恵まれイネの成長はいつもより早いようです。

今年もイノシシの被害が始まり、既に川沿いの田んぼは、川を伝って入り込んだ大物が暴れています。 

 対抗のため、電気柵は昼間も電気を流しています(気をつけて!)が、相手は賢く、川側の柵のないところから進入します。  今日は地元の方とイノシシの経路を調べてみました。 記念小屋手前の鉄橋の水路付近は、30年ほど前に山崩れがあった後、そのまま山を放棄し現在たいへんな藪になっていますが、
その上部の藪の中を、一群が住処にしているようです。「手入れをしない山」と、「美味しいお米や野菜の ある芋谷」は、イノシシの楽園のようです。水田も、1俵60キロが13000円の時代、後継者もなく、どんどん減り、ハザ架けの風景もあと何続くのでしょうか。 
 昨年あんなに美しい風景であった、山内の演習林前の棚田も、今年は米つくりを止め、赤い土の上で 「ケリ」 のペアが、寂しそうに佇んでいました。   製造業と同じく生き残るためには、農業にも「けた違い品質と、安全と環境」がテーマになりそうです。

   

 
      

(里山の生き物)
 
朝早く行くと、ラッキーです。 赤米の田んぼを撮影していると、中からオレンジと茶色の少し大きな鳥が 5羽いっせいに飛び出しました。 キジの仲間の「コジュケイ」です。今年の春、芋谷上流で何度も撮影に失敗した、警戒心の強い鳥です。なかなか明るいところに出ないのですが、運良く対岸に止まったのを撮影しました。 
  橋本の里山は、生き物の楽園です。  昨日は、「ホンドリス」にも出会いました。松林の中を木から木へ、  飛び移り、楽しそうでした。



  
     こちらは「コジュケイ」一家 のボス                      こちらは「ホンドリス」のカップル      

  チャンチン坂に「シュウカイドウ」が咲き始めました。下っていくと「イナカギク(ヤマシロギク)」や「ツリガネニンジン」も 咲き、いよいよ秋の山野草が、里山を彩ります。 
今度の例会は山内の演習林です。山をきれいにすると、美しい我々の仲間に出会えます。 是非参加してください。


   

  


   この暑さ、いずれも、トンボの逆立ち です。 暑くて暑くて 風を受けて体を冷やしています