真妻ワサビの栽培地の見学

    芋谷の清流に育つ「ワサビ」 試験栽培地   
  まづま わさび

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 真妻わさび
 

  

 真妻ワサビの栽培地の見学
                                      副代表  中西正和

 里山の休耕田にはソパを、体耕林にはワサビを、という想いにより芋谷で細々と試験的な
栽培をやってきましたが、この度は県の関係機関の方の紹介により、印南町にある本格的な
ワサビの産地を見学する機会を得ました.
里山の棚田をソパや菜の花できれいに飾るとともに、周辺の林縁部にはワサビなどを作付けしながら里山を美味しく保全を出来ないものかムシのよい考えではありますが、高野山周辺で見られる適当に間伐された杉林の中のワサビ畑などを見ていますと、今回見学させていただいた所と重なるものがあり、橋本でも比較的冷涼な芋谷では可能性のある楽しみな作物の一つという感触を得ました。

 印南町といっても、ほとんど龍神村に近い奥深い“真妻”という地域は、全国でもワサビ
の名産地として知られている静岡や長野県あたりでも名の通ったところであることは和歌山
県の中でも如何ほどの方がご存知でしょうか。
平井さんというお家を訪ねましたが、テーブ
ルに置かれた30cmもある立派なワサビの標本にはまずはピックリ。大型の立派なワサビの
代名詞として”真妻ワサビ”は知れ渡っていて、和歌山の誇るペきもう一つの産物であると
のこと。平井さんも100年以上続く栽培家とんて知られていて、各所に紹介されている方で
した。
ワサビの芋(大根と同じ実際は茎の部分)を作るには、品種に相応しい水辺の環境の元で4〜5年掛かって栽培するとのことです。紀南の激しい気候条件を乗り越えての作物は、やはり大変な労作の感じがしました。

 ワサビのもう一つの顔は、畑ワサビとして、ワサビの芋ではなく、茎や葉を食するもので
す.
真妻ワサビの本命は、勿輸水耕栽培の芋ワサビですが、水辺でない所の適当な日陰の畑地ではワサビの芋はできないが花や葉っぱは育ち、特に春先のものはとても香りが良く、様
々な利用がなされています。静岡のワサビ漬けなどは有名ですが、ワサビの葉を使ったお寿
司などは紀中のあちらこちらで見られるもので、平井さんのお宅でも自家製のお米を使った
ワサビ寿司をご馳走になり、その美味しさは感服の至りでした。ワサビもお米も水が原点。
水が良くなければ美味しいものが出来ないと、平井さんのご主人も奥さんもおもしろ楽しく
お話いただきながら、真妻の水や自然に誇りをもって語っておられたのが印象的でした。

 平井さんのあちらこちらの栽培地を見せていただいた後、龍神村のワサビの苗の栽培所の
見学までお世話になりました。ワサビはタネやバイオにより様々な品種を栽培されていて、
龍神村でも栽培の振興を図っているようで、芋谷あたりでもワサビをある程度の量をやって
いくなら、お世鮮になれるようでした。

 この日は、北村和夫さんや岩出のゲンキの森の中林さんも同行いただき、ワサビ等々に関
する目からウロコのお話などを一杯頂戴した楽しいツアーでした。
 これかちも里山保全に役立ちそうな外部の方とのお話や交流の機会を皆で持てれば良いと
思います。
                                       2004年4月19日


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