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コラム 6.「乳幼児教育ってなんだろう」 

 早期教育が重要であると、近年になって国が言うようになってきました。これに対して全国にいる保育士の一部が反対の声をあげていますが、逆に幼児教育市場は活性化しています。

 親心としては、世間が早期教育と叫ぶようになると我が子にも受けさせないと不安になる気持ちもあります。早期教育を受けた子どもは将来の進学率や収入が高くなるというデータも出ています。しかし確かに、早期教育の弊害らしき情緒不安定や自己肯定感の低さ、自己決定力の弱さ、やる気の欠如といったものも各所で散見されます。

 これは、そもそも乳幼児期における「早期教育」についてのとらえ方に、それぞれズレが存在している事が原因であるのだと思います。
 国際機関であるOED(経済開発協力機構)とベネッセの2015年の共同研究報告によると、乳幼児の早期教育とは「認知的スキル」ではなく「社会情動的スキル」を育てることにあるとされています。

 このコラム内ですべてを解説することはできませんが、日本保育学会保育政策研究委員の北野幸子氏の言葉を借りると、「幼児期の教育とは、小学校教育の前倒しではなく、五感を使った体験による社会情動的スキルを育てること」「子どもは気持ちに影響されやすいもの。であれば、その気持ちに根差した教育を行う方が良い」という事なのです。
 例えば、お風呂に入ると体が軽く感じられるという事を体験します。そうすると、中学校で「浮力」を習った時の理解が早くなります。枯葉で遊ぶと、バクテリアの存在を知った時にその事象への興味が深くなります。つまり、乳幼児教育とは学童期教育を上手くいかせるための土台作りなのだと言えます。
 土台がしっかりしていなければ、その上にいくら立派な建物を作ってもいずれ崩壊してしまうのかもしれません。

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