プチとの出会い
99年9月4日深夜、知人のHさんの車で送ってもらう途中、猫の親子(母猫&2匹の仔猫)を発見しました。
車の下にいた親子は車のライトがあたっていても、全く動じませんでした。
私も知人も大の猫好き。 車から降りて近づこうとしましたがさすがにさわれませんでした。
そこはうちから歩いて1分のところ。 Hさんは仔猫達を見て、あれくらい小さかったら里親は見つかる、
保護してあげたらどうですか、これから冬になるし、これが最後のチャンス・・などなど結局強引に
押しきられ(^_^;;)私は即効自宅まで捕獲器を取りに帰りました。
私自身、猫を捕獲してまで保護するつもりも自信もなかったので、内心困ったな〜状態
でした。
以前、捕獲器で捕まえた猫があまりにも慣れずにずっと暴れていたので、やむなく放してしまったという
苦い経験もあるからです。
それにオットが何と云うか・・・(^_^;; まぁ、当ってくだけろか・・・。
などなど色々考えながら、捕獲器の用意をしていたのです。
取り敢えず、猫たちがいる車のあたりにフードを置いて、その近くに捕獲器も設置。
隠れて様子をうかがってました。
すると5分も経たないうちに,バチン!と猫が捕獲器にかかる音がしました。
急いで中を見ると、シャムっぽい仔猫が入ってました。 それはもう、すごい暴れ方。
そして威嚇の嵐、飛びかかられそうなすごい勢いでした。 こわいよー。。(ToT)
Hさんも、まさか仔猫がここまで暴れるとは思ってなかったようで、「まぁ、こんなのは珍しい」と・・・。
(゚゚;)\(--;)オイオイ ナニイッテンダヨ アタシに強引に捕獲させてその自信なさげな言葉は一体何ですかにゃん?(苦笑)
Hさんはそのまま帰宅。(^_^;;)
私は捕獲器をかかえて帰宅。 玄関先では5猫たちが「なに?なに?」と勢ぞろい。
捕獲器の中のプチは鼻にケガをしていた。おそらく暴れた時に金具で引っかいたのだろう。
なにやら非常に恐い表情で私のことをにらんでいる・・・そして「シャー」と威嚇・・・。
このプチは、シャムのミックスで、近所のおばあさんがごはんをあげている猫が産んだ子みたい。
7月初旬に、3匹仔猫を産みそのうち1匹はシャムだと言っていたから。
その時私は心の中で、「シャムなら里親が見つかるのになぁ」と思っていたのでした。
だから、これもやっぱり縁なのかなぁと妙に納得。
外猫に大きなシャムちゃんがいるので、この子を小さいシャムという意味で、
「プチシャム」と呼ぶ。(やがて、省略されてプチとなる)
取り敢えず、1階の和室に捕獲器を入れ翌日にケージを組み立てて入れかえるつもりで
そのままバタンキュー。
翌朝、早速ケージを組み立てプチを移動。 これもまた色々大変でした。
それにしても、2ヶ月足らずの仔猫がここまで威嚇して攻撃的な態度を取るのは
前途多難かもしれない・・・と不安一杯。 単なるシャーという威嚇だけでなく、その前に
前足で、地面をバシッとはたくのです。 これがまた迫力あって恐いのだ。
案の定、翌日も変わらず。 ケージの中に容器にいれた猫カンを入れようとしたら、
バシッとネコパンチをくらい、半分以上こぼれてしまった。
プチ!ちょっとは慣れておくれ〜!
その日は用事で実家に帰らねばならず、しかも泊まりときた・・・。
プチ、大丈夫かな・・・。
翌日、夕方頃に帰宅。 早速プチのいるケージをのぞく。 するとプチはトイレの砂の上で
うずくまってました。 私は思わず、手を伸ばしプチを抱き上げてました。
不思議なことに、非常に大人しいのです!
やった! これで獣医さんにも連れて行ける!!!
すぐキャリーに入れて獣医さんに直行。
案外早く慣れたなぁ。と内心うきうきとしておりました。
しかし、病院の診察室でプチをキャリーから出そうと入り口を開けたら再び威嚇の嵐!
手を出そうとすると、ネコパンチで抵抗。 こちらも必死で背中部分をつかみ抱き上げる。
するとまた大人しい仔猫に変身。(@@)
先生が入ってくるまでずっと抱っこして待機。
先生の診察によると、栄養状態は悪くない、風邪をを引いているくらい、ということでした。
そして女の子だとその時初めて知った。 てっきり男の子だと思ってたのだが。
虫もいないようだったので、安心。 でもノミがすごかったので、フロントラインと、
即効性のあるスプレータイプで駆除をしてもらいました。
結局帰宅して再びケージに入れてからは、もう2度と抱っこなど出来なくなってしまいました。
抵抗の仕方が並ではなかった・・・。
取り敢えずHPの里親募集に載せてもらおうと、いつもお世話になっているHPに写真を撮って
送りました。 ケージ内でうずくまっている姿。
全然かわいくない写真なので、後日撮り直します・・・と一言添えて。(ーー;)
捕獲して1週間経っても全く慣れず。 途中、ケージの中では性格か益々荒れてきたので
外に出しました。 部屋のかたすみにトイレや寝床を置いて。 食欲は旺盛で、トイレもちゃんと
しているので、その点は安心。
もうこのままずっと慣れなかったらどうしようか、と翌日ネコ仲間二人に見に来てもらう。
二人共、ヒョエ〜って感じでした。 これは慣れるのに時間がかかりそうだねぇ・・・と。
私はホントに慣れるのか? でもその頃には大きくなり過ぎて貰い手がないよなあ、とため息。
その頃例のHさんはハワイでバケーション・・・。もう・・・。(-_-;)
でも、誤解のないように書いておきますが、Hさんは被災動物保護から始まり、
現在に至るまで200匹は猫を保護し、里子に出してるすごい方なのです。今年だけでもすでに
40匹は出してる。 だからこそ、アナタも出来るわよ!という考えなのだと思う。
いやぁ、しかしHさんのような人はそうそういないよね〜。
そして!!!!その3日後の9月15日。 捕獲してから11日目。
プチの抱っこに再び成功致しました!
オットが分厚い手袋をして徐々に近づいて行き、威嚇&ネコパンチするプチの体にさわり、
ナデナデし始めると、なんとプチは急に大人しくなったのです。 抱っこするとしがみついてきたり。
それからはもう、さわり放題。(~_~;) ついでに爪も切りました。
しかし一度下に置いてから再び触ろうとすると、またまた激しい攻撃が始まります。
プチの様子を見ていると、あの激しい攻撃は、プチの気が荒いのではなく、
余程の恐がり屋さんということなんだと実感。 シャムは気が荒いとよく聞いていたのでその通りだと
思ってたけど、間違いだった。 あれは、攻撃ではなく自己防衛なんだ・・・!
それからしばらくは、プチを抱っこするには必ず手袋を着用してましたが、やがてそれも
不要になり、徐々に威嚇もおさまり、2階に上がったり家の中をうろうろしたりするように
なりました。
それまでは「里親さんになってくれる方には、手袋もおつけします、と云わなければね。」と
オットと冗談まじりで言っておりました。(爆)
ごはんもそれまでは和室の隅っこに置いていたのですが、他の猫たちと一緒にキッチンで
食べるようになりました。
自分の名前も「プチ」だとわかっているようです。 呼んだらたまに来るようになりました。
プチと出会って今日(10/2)で4週間。
まだビクビクしたり、人の姿を見て物陰に隠れたりしますが、もうすっかり甘え猫と化しています。
え?里親は決まったかって・・・?・・・・・・・ (-_-)zzz
おしまい
プチの写真も見てくださいね
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