第六部 中国の友人たち
4.新天地見学と足浴按摩(上海)(2008年10月)

連雲港から無錫経由で上海に戻ってきての二日目、金曜日なので教え子たちは仕事があった。どうしようかと思っていたら、教え子の一人、W.Jが現在、求職中で昼間、時間があるという。これ幸いと、案内を頼んだ。
 午後3時、新天地で落ち合うことにした。新天地は大阪の日本橋にもある。大阪日本橋の新天地は、中国茶葉の店や中華料理店や中国雑貨などを扱ったたくさんの店舗が同居する小さな百貨店のようなところである。上海の新天地を真似たということなので、上海の新天地もそのようなところかと思っていたら全然違った。百貨店のようなビルもあったけれど、面白いのは、それとは別の租界時代風の建物群だった。

そこは、多くは飲食店になっており、ちょうどその日が1031日で、ハロウィーンということで盛り上がっていた。 
 新天地で2時間ほど過ごし、そのあと、夕食をとることにして人民広場へ出た。ここで、仕事を終えたL.Yが合流。鍋を食べて、あと、足浴按摩へ行った。
足浴按摩は、5月に来た時にも行ったので二度目である。この前は男性の師傳で、力が強く、気持ちいいというより痛かった。今回は女性の師傳で、丁度、いい具合だった。時間は70分で、料金は、湯に入れる薬種を含めて60元(1元は約15円)ほどだったようだが、教え子の負担。

鍋料理の店で 鍋料理を食べる
足浴按摩の店で
足浴按摩の料金 足浴按摩の店で

翌日、11月1日は、いよいよ旅行最後の日である。前日のW.JL.Yに男性Y.Xが加わって、東北人家というところで食事をした。男性が加わると、話題が広がり、また、楽しい。Y.Xは、この一年、日本人先輩と一緒に仕事をすることが多かったということで、随分、日本語が上達していた。私は、かねがね、語学の上達は、環境と性格と努力と思っているが、彼の場合、この一年、そのいずれもが備わっていたのだろう。因みに、私が、中国語会話が上達しないのは、努力不足もあるが、それ以上に、引っ込み思案な性格が影響していると思う。

東北人家という料理店で

日本に帰って暫くして、Y.Xからメールが届いた。私のホームページに触れ、次のように書いてくれていた。このようなメールに接すると、中国旅行もホームページも、元気なうちは、ずっと、続けようという気持ちになってくる。
                   

  上海で先生に再会でき、本当にうれしかった。中国には、「一日の師は一生の父」ということばがあります。まして、淮海工学院で五ヶ月も教えて頂いたのです。ですから、橘先生は多くの教え子たちから、いつまでも、わが師・わが父として仰がれると思います。
  先生のホームページ「中国の友人たち」を見ました。凄く立派です! 先生のお陰で、大学の色々な記憶がまた甦ってきました。連雲港の町、連雲港の特色料理、毎日の勉強生活、日本語スピーチコンテスト、花果山登り、海辺への遊び等々、今、振りかえって考えてみると、あぁ、大学時代って、本当にいいなぁと感じます。素晴らしいホームページを作って頂き、誠にお礼のしようもございません。 
 (更に数日後のメール)
  先生のホームページ、何度も拝見しました。全然飽かないです。読む度に、また新たな感じが湧き、懐かしい思い出がでてきます。本当にいいです。今回の旅行、アップロードされるのを今から楽しみにしています。それに、ホームページアドレスをクラスメート及び日本語科のほかの友達にも教えます。