この度の中国旅行(6月1日~8日)は、前半は北京及び承徳(河北省)、後半は上海及び蘇州近辺というものだった。前半については、このホームページの「第三部中国感動の旅」で紹介しています。ここでは、後半の蘇州近辺の水郷古鎮、同里(どうり)とロク直(ろくちょく、ロクは「用」の上に「ノ」を付けたような字)を紹介いたします。
1時に北京空港を発った飛行機は13時10分、定刻に上海虹橋空港に着いた。国内便なので検査は簡単。荷物を受け取り高速鉄道の上海虹橋駅へ急ぐ。
私は毎年、上海へ行っているのだが、この駅ができたことを知らなかった。蘇州駅まで迎えに来てくれるという教え子のOに、従来の上海駅経由で時間計算し、蘇州到着時刻を伝えていた。「先生、午後1時過ぎに虹橋空港について、蘇州へ着くのがどうしてこんなに遅くなるのですか」と聞かれ、説明している過程で高速鉄道の虹橋駅の開業を知った。空港から列車の駅までは歩いて十数分かかったがわかりやすかった。凄く立派な駅ができていた。(写真は上海虹橋駅の待合室)
この駅は、高速鉄道専用でなく、在来線も発着しているということだ。中国の列車の駅、バスの駅など、切符を買うのにも慣れてきて、次発2時9分発「高速動車G7146次」の切符を買うことが出来た。中国の高速鉄道の話は、2011年秋の紹興旅行の報告に譲ります。蘇州まで30分、二等41元。
4年前、蘇州に来たときは、駅前の運河に架かっている橋など、駅周辺の工事が大規模に行われていたが、駅舎自体は古かった。それが、今回、駅舎自体がすごくデカく立派に生まれ変わっていたので、びっくりした。まだ、完成しておらず、構内、あちらこちらで工事が続いていた。
3年ぶりにOと再会。彼女の家に比較的近い工業園区のホテルに泊まる、251元。蘇州に来た目的は同里、ロク直など水郷古鎮を巡ることだった。
同里(どうり)(「水郷古鎮」の地図を見てください)
翌日、ホテルへOが迎えに来てくれる。朝からあいにくの雨。路線バスもあるということだったが、もうこのホテルへ戻ってこないので、大きな荷物を持っての移動で、雨の中、バスでの移動は煩わしく、タクシーにした。同里は蘇州の東南20キロほどのところにある。40分ほどで到着、100元。
同里は千年の歴史を有する古鎮。見どころは、世界遺産に登録されている「蘇州古典園林」の一つ、退思園。任蘭生という官僚が光緒13年(1887年)に造営した邸宅で、「退思」の名は、任蘭生が官界で経験した失意と人生の無常への感慨を表したものということだ。
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