第三部 中国感動の旅
3.紹興みてある記(2011年11月)

中国の高速鉄道という場合、2種類の列車がある。一つは「動車組」といわれるもの、もう一つは、「高速動車」である。私が初めて和諧号に乗ったのは、2008年の10月、無錫→上海だが、この時は、いわゆる「動車組」で列車番号はD☓☓次、スピードは、よく出ても200キロ程度。今年の6月、上海虹橋(右の写真は待合室)から蘇州まで乗った和諧号は「高速動車」で列車番号は「G☓☓次」、300キロを超えるスピードでの安定走行が可能。列車番号の頭文字のDは「動車」の中国語読み「dong  che」の先頭文字のD。Gは「高速動車」の中国語読み「gao su dong che」の先頭文字のG。
  今回、上海虹橋から紹興まで乗るのは「D5589次」。上海虹橋から寧波、温州など、杭州よりもっと南へ行く列車に高速動車はない。みんな動車組である。

私が乗った列車は田圃の中を走る。最初の駅は松江南、そして次は嘉興南。これらはみんな田圃の中にできた新しい駅である。そして、杭州が近づいてくると在来線に入る。まだ、新しい線路が完成していないのだ。大規模な工事が進んでいる。紹興も改造した古いプラットホームに入った。

大規模な新線建設工事(杭州近く)
改造した古いプラットホーム(紹興) 紹興駅外観

私は紹興へ行ったことがなかった。人気の観光地なのに、日頃、中国、中国と言っている私が、まだ、行ったことがないというのでは話にならない。そんなことで、今回の旅行(1110日~17日)では、まず、紹興へ行き、その後、江南水郷古鎮で行き残した南潯へと計画を立てた。
 紹興の予備知識としては、春秋越の国都、王羲之、秋瑾、魯迅のふるさと、あるいはゆかりの地というくらい。あっつ、それから、紹興酒。初めての旅行なのでザーッと一巡、と軽い気持ちで出かけ、ほぼ、その通り、軽るーく見て帰ってきた。従って、「中国感動の旅」というタイトルの箇所に入れるのは気恥ずかしいが、ご容赦を。

 紹興でよかったところ、蘭亭。おいしかった味、夜の裏通りで甕から買った紹興酒と早朝に茶楼の庭で飲んだ緑茶。気になる人物、秋瑾。魯迅故居は俗化していてちょっと興ざめ。紹興では2泊した。1泊目は、成り行きで、一人で泊まるにはもったいない紹興飯店になった、1泊531元。2泊目は翌朝に乗る烏鎮行きのバスが7時15分と早かったので、バスターミナルのすぐ横の安ホテルにした。120元。
 まず、魯迅故里を紹介いたします。

魯迅故里入口 とにかく観光客が多い
魯迅が通った私塾 三味書屋入口 三味書屋 手前左奥が魯迅の定位置
周(魯迅の本名は周樹人)家の客間 台所
百草園 「孔乙己」の舞台になった酒屋、咸亨酒店

 次は秋瑾故居です。

秋瑾故居正面 同内部
後列左から二人目が秋瑾(故居内展示の写真部分)
紹興市街の大通り中央、処刑地に立つ秋瑾烈士紀念碑
後ろ白いのは秋瑾の像
刑場へ引かれる秋瑾

 次は蘭亭です。

蘭亭入口 鵞は王羲之、池は王献之の字
蘭亭の碑、康熙帝の筆跡  文革で傷められた 曲水の宴の場所、復元
ここで書くと上達疑いなし 御碑亭、康熙帝直筆の「蘭亭集序」
王羲之の祠、右軍祠 蘭亭の裏を流れる川

 その他、載せたい写真。

紹興風景
甕から飲む紹興酒は、また格別   一斤18元
茶館へ至る道 夜の茶館
王羲之の故居 右の黄色の建物、今はお寺になっている 蔡元培故居
60歳以上高齢者割引で半額の5元 早朝の越劇?の練習


  紹興の紹介は、ひとまず、ここまでとしておきます。