ガラスをポリカーボネートに変更

窓ガラスの軽量化と言えばアクリルを想像しますが
今回は、ポリカーボネート(以下PC)を使用してみました。
PCもアクリルも比重は1.2でガラスの半分の重さですが、加工のしやすいPCを使いました。
わずかにアールを付ける場合、常温で曲げてもびょ〜〜んって戻ってしまうので
130℃ぐらいまで加熱する必要があります。
可視光線透過率も80%以上なので検査もOKです。
EP82の場合、ドア左右、クォーター左右、リヤの一台分作る場合、
定尺1000×2000×3ミリ厚の板材を2枚用意します。

作り方
先に、リヤガラスがすっぽり入る器を1.2oの鉄板で作ります。
この中にサラダ油を入れてコンロで熱し、PCをドブ漬けにして軟化させてから
アールを付けます。130℃ぐらいで曲がると思います。
これが今回の目玉ですね(^o^)
ドアガラスはアールが付いていないと開閉が難しいので、どうしても曲げたいとこです
クォーターは、全周ビス止めする場合、曲げなくてもいけそうです。
リヤはEP82の場合、かなりきつく曲がってますので、ビス止めでもしんどいかな?


油槽を作る

1.2oの鉄板で水槽ならぬ油槽を作る。
折り曲げは、川口工作所で曲げて貰いました。
コンピューター制御の油圧折り曲げ機です。
らくちんやな〜
油が漏れないようにガス溶接します。
腕の見せ所だ。

PCを切る

これは簡単。取り外したガラスの輪郭通りに
ジグソーで切り抜きます。
アクリルの場合、ジグソーで切ろうとすると、
四方八方にひびが入ります。
その後、バリをやすりで落とし、120番ペーパーで仕上げます。
くもって見えるのは、表面保護のための
ポリエチレンフィルムが貼ってあるため。
油槽に食用サラダ油を入れて、下から
カセットコンロで130〜140℃まで加熱します。
コンロ1つでは、どんな頑張っても
60℃までしか上がりませんでした。
でかすぎて、冷える方が早いようです。
石油ストーブであらかじめ
温めておく作戦。
若干危険ですね(^_^;)
それでも100℃前後までしか加熱できず、
アセチレン酸素であぶりたおすはめになりました。
120〜130℃まで加熱された油に
PCを一枚ずつ入れて、軟化させます。
が、その間にどんどん温度が低下してくる〜
しかたなく力ずくで曲げてから、ノーマルガラスに
重ねて、クリップで止めておきます。
冷えれば、綺麗にアールがコピーできます。
無理に曲げたため、ちょっと白っぽくなってしまった(^_^;)
完成したPC窓
冷えてから中性洗剤で油を洗い落とします。
取り付けの金具はノーマルと同じような形に作って
リベットで止めてます。
クォーターは、ノーマルと同じように黒で
縁取りしときます。
車両に取り付けて完成。
黙ってたらだれも気づかなそう。

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