カーボンGTウィング

ランサーのノーマルリヤウィングはめちゃくちゃ重たいので
軽量化することにした。ノーマルの形をそのまま作ってもいいけど
どうせなら汎用性のあるGTウィングにしよう。
汎用GTウィングはいろいろなタイプが市販されてる。それらに無い特徴を出そう。
軽い、かっこいい、安い。これでいこ。
主翼はもちろん翼端板も支柱も角度調整ステーも全部カーボンで作くろう。
違法改造にならないように陸運事務局で"エアロスポイラーの構造基準"を
詳しく聞いときました。

試作1号

どんなもんかイメージしやすくするために
ダンボールで実物大に作ります。

10分で完成。
ランサーが無いのでシーマに装着してみた。
レーシーなシーマ完成(笑)
これで製作法方を考えてみる。

翼端版と支柱を作る

これはサンドイッチ構造にしました。 コンポジット構造とも言う。
この構造はF1のカウリングや モノコックと同じ構造で、軽くて高剛性です
F1ではドライカーボンでノーメックスハニカムをサンドイッチしていますが
めちゃくちゃ高価ですのでゆうゆう工作村では心材に
バルサ材を使用して、ウェットカーボンでサンドイッチします。
F1ほどではないけど軽く強いです。

サンドイッチするバルサ材を
切り出します。翼端版は3mm厚支柱は5mm厚。
全周45度面取りします
支柱のベース部や角度調整ステーも作ったけど、
これはボツになった。

板ガラスの上にクリアゲルコートを塗り、
硬化後カーボンクロス1プライ
そしてガラスマット1プライ
バルサ材を置いてガラスマット1プライ
カーボンクロス1プライ
順番に積層します。

主翼の雌型を作る

マスター型は作らずにいきなり雌型を作ります。
雌型は発砲スチロールで作ります。
バルサで案内板を作って自作スチロールカッターで切ります。

5mmのバルサ材でウィングの断面を2個作ります
上下に半分に割って案内面に
アルミテープを貼ります。
釘で発泡スチロールに固定して(向こう側にも)ピアノ線に
電流を流すだけの即席スチロールカッターで
案内どうりにカットします。
写真は上側を切ったところ。

仕上げをする為にウィングの
断面をした専用当て板を作ります
端面に60番ぐらいの紙やすりを貼ります

その当て板で綺麗に削っていきます

綺麗に仕上がったらスチロール樹脂を 塗りますが、初めは吸い込みが多く樹脂がたくさんいるので コストを下げる為に1回目は水性の木工用ボンドを塗ります。
硬化したらスチロール樹脂を塗ります。
さらに硬化後もう一回塗ります。
耐水ペーパーでつるつるになるまで磨きます。

つるつるに磨くのがめんどくさくなった為、
窓ガラスに貼るスモークフィルムを貼ってみました。
窓に貼る要領で空気を押し出しながら貼ります。

完成した雌型。
上側と下側。

主翼を作る

上と下を別に作って合体させます。
ある程度強度が必要と思われる為
バルサ材を補強としてサンドイッチしておきます。

5mm厚25mm幅のバルサを面取りしておきます。

クリアゲルコートを塗って硬化後
カーボンクロスを1プライ
ガラスマットを1プライ積層して
バルサを置いてガラスマットを
積層します。

硬化後型から外して
余分な部分を切り取ります。

FRPがくっ付く接着剤で
上下合体させます
ガムテープで仮止めしておきます。
接合部の内側からロービングヤーンで
補強します。


これがロービングヤーン。
細いガラス糸を数千本束にしてある。
これを長い棒の先に付けて、
樹脂を塗りながらウィングの中を
通して接合部に貼り付けます。

カーボンアングルを作る

主翼と支柱をつなぐステーを作ります。
角度調整機能付きです。

主翼の下面にフィットするような
異形アングルを作りました。
ボデーと支柱をつなぐアングルもつくります。
角パイプにカーボンクロスとガラスマットを
積層して作ります。

各パーツを組む

すべて現物あわせで組み立てます。

主翼に翼端版を取り付ける為の ステーをリベットで留めます。
一枚ウィングなので翼端版は
お飾りみたいなもんですから
5mmの鉄板ビス2本で十分と思います。

完成したウィング。
ランサーが無いのでちゃんと付くかどうか 心配です。

後はこんな感じ

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