部屋の明かりが消えて、暗闇が二人を包み込んだ。
隣で寝ているの気配が痛いほど伝わってくる。
あかん、ワイどないかなりそうや・・・・
「・・・・」
「・・・ん?」
「済まん、ワイもうあかんわ・・・・」
千堂はに覆いかぶさり、強引に唇を奪った。
千堂の舌が荒々しくの口内を這い回り、舌を絡め取る。
息も出来ないような口付けに思考が霞みそうになったが、は力一杯もがいて千堂の唇の拘束を解いた。
「ちょ、ちょっと!何もせぇへん言うたやんか!!」
千堂の身体を必死で押し返す。しかし千堂はびくともしない。
の首筋に顔を埋めていた千堂が、顔を上げての目を覗き込む。
見たことのないような獰猛な光を宿す目に、の背筋がざわめく。
「あんた、こんな状況やからって何すんねん!私を何やと思・・・」
「ノリでやってるんとちゃう。ずっと前からこうしたかったんや・・・・。」
じっと目を見つめて低い声で呟く千堂に、の肌が粟立つ。
千堂は再びの首筋に顔を埋めた。
「やっ!ちょ、待って!」
「待たへん・・・・」
「やぁん!!」
千堂がの首筋に舌を這わせる。
の寝巻きを肌蹴て、胸元に手を差し入れる。
「ずっとずっと、こうしたかったんや・・・・。」
「あ・・・ン、や、めて・・・・」
申し訳程度に巻きついている寝巻きとブラジャーを一気に剥ぎ取り、胸の頂に舌を這わせる。
「あぁん!」
もう一方の胸を片手で弄り、の肌の柔らかさを堪能する。
聞いた事のないの甘い声に、自身が痛いほど張り詰めているのが分かる。
「あっ、はぁ・・・、んん・・・・」
の息が上がってくる。
纏わり付いている寝巻きが鬱陶しい。
千堂は、一瞬手を止めて自分の寝巻きを一思いに脱ぎ去ると、再びの身体を弄り始めた。
の秘所を、下着越しになぞる。
「やぁッ!」
誰かと身体を重ねることは初めてではないのに、心臓が激しく高鳴る。
圧し掛かっている千堂の重さと体温に、は下腹が疼くのを感じた。
「あぁ、んっ!!んぅ・・・」
しっとりと湿った下着を引き下ろし、溢れ返った秘所に直接指を這わせる。
の其処は、千堂の指を飲み込もうと蠢く。
千堂はの身体を布団から引きずり出し、両脚を広げるとその間に顔を埋めた。
「ちょっ、やぁ!!アアン!!」
の反応が更に激しくなる。
張り詰めた突起を舐め上げると、身体を震わせてよがる。
痙攣するように蠢く入口に、指を飲み込ませた。
「は・・・、あ、アン!!」
蜜がとめどなく溢れ、千堂の指を濡らしていく。
突起を舐めながら中を激しくかき回すと、の嬌声が一段と高くなる。
「あん!!ああっ・・・んぁ、あン!!あ、も・・・、あかん・・・!ん、あぁーーー!!!」
ぎゅっと千堂の指を締め付け、が絶頂に昇り詰める。
荒い息を吐いてぐったりとするを満足そうに見つめて、千堂は枕元の避妊具を自身に着けた。
の両脚の間に身体を割り込ませ、猛った自身を入口に添えて一気に挿入した。
「ああぁ!!」
の身体が震える。しっかりと抱きしめて根元まで深く突き入れた。
「んあああ!!」
「あぁ・・・・、めっちゃ気持ちええ・・・。」
「やっ、変なこと、アン!・・・言わん、といて・・・!!」
悶えながらも恥ずかしそうにするに、千堂の理性が完全に崩壊する。
「もうワイ限界や、行くで、・・・・」
そう言って律動を始める。
「んぅ、ぁん!!ああっ、ふあっ!!」
浅く、深く、の内部を犯す千堂。
の内部の感触と甘い声に我を忘れる。
「はっ、あァん!!ああっ、あん!やっ・・・ァ、んあァっ!!」
の両脚をしっかりと固定し、激しく腰を打ち付ける。
最奥を激しく突き上げられて、の声が更に高くなる。
「やぁ!!あん、あァ!!あ、っふ・・!あ、武、士・・・!」
うわ言のように自分を呼ぶが、たまらなく愛しい。
「気持ちエエか・・・?」
「あっ、はぁ・・!ん、気持ち、い・・・はァ!!アァン!!」
部屋中に響き渡る卑猥な音との嬌声。
千堂の目にはもはや自分を感じているしか映らない。
「あっ、く・・・、も、やァッ!いっ・・・!!」
「ワイも・・・、あかん・・・!」
「あん!あァン!!あ、ああーー!!」
「くッ!」
一際奥を激しく突き上げ、の上に被さる千堂。
絶頂に達した千堂をヒクヒクと締め付けて、もまた絶頂に達した。
「大丈夫か?」
ぐったりとしたを抱き締め、情事の後の気だるさを噛み締める千堂。
「・・・何とかな。」
「ワイ、謝らへんで。いい加減な気持ちでやったんとちゃうからな。」
「・・・別に謝っていらん。」
「お前は知らんかったやろうけどな、ワイずっとお前が好きやってん。」
「私知らんで。」
「何が?」
「こないなってもうたら、もう元に戻られへんねんで。それ分かってんねやろうな?」
「分かっとる。」
「後悔しても知らんで?」
「後悔なんかするか。」
自信たっぷりな千堂に思わず笑みがこぼれる。
「ホンマ自信満々やな。まあええわ、せいぜい愛想尽かされんように頑張ってや。」
「楽勝じゃ。」
「どうやろ?あっちゅー間に終わったりしてな、ははは。」
「お前、初ピロートークで毒吐くなや。」
「しゃーないやん、長いことこんなノリやってんから。今更直されへんわ。」
「まぁ別にええわ。ワイもその方がええし。せやけどお前・・・」
「何?」
「エエ声出すやんけ。びっくりしたわ。」
「〜〜〜!!!」
赤面したが、千堂の頭を叩こうとする。
千堂はその手を掴んで、ニヤリと笑いかけた。
「ワイごっつい興奮したわ。もう1R付き合ってぇや?」
言うが早いか、再びの身体を組み敷く千堂。
「ちょ、ちょっと待って・・・!!あッ!!」
結局1Rどころか、が失神するまで千堂はの身体を味わった。
翌朝起きるなりのビンタを喰らったのは言うまでもない。