〜H15.7.21〜
今年もじめじめした梅雨、暑い夏がやってきました。海水魚飼育にはもっとも飼育困難な時期を迎えます。もちろん水槽用クーラーがあれば問題ありませんが、お金のない私には無理な話です。
そこで私は今までクーラーを使わずに10回近くの夏を乗り切ってきました。その方法について紹介したいと思います。

ちょっと画質が悪いですが、今年もジェックスのスリムファンをセットしました。これは安価で効果的です。
うちの水槽は上部がフィルターとライトでほとんど覆われているために、熱がこもりやすいです。上部フィルターの後が3cmほど開いているので、そこから風を送っています。これでも結構効果があります。

対策その1〜エコクールシャワー
これは通販で購入しました。これに逆転サーモをつけています。逆転サーモは便利な物で、ヒーター用のサーモと逆の働きをします。ある一定の温度まで下がると運転を停止してくれます。これにはエコクールシャワーだけでなく、スリムファンも接続して温度調整しています。実際の写真は「水槽紹介」に載せています。
これは気化熱を利用したもので、非常に効果的です。気化熱を利用するために湿度が高い環境では、水温は下がりにくいです。部屋のエアコンと併用すると完璧です。これだけでも水温管理できると思います。

○冷却能力(説明書より抜粋)
水量60g、外気温25℃、水温36℃、湿度70%の環境で本製品を使用2時間後26℃、蒸発量500cc

○メリット
@クーラーとくらべて安価である。
Aフィルターに好気細菌が繁殖するために、好気濾過が十分行える。(表面積1.7u以上・説明書より)
B溶存酸素が豊富である。エアポンプが不要である。
Cクーラーのように高熱の排気がない。
D小型である。(これは後のデメリットにも掲載されます)
Eマイナスイオンが発生する。

○デメリット(実際に使用してみて)
@小型ですが、水槽上部に設置する必要がある。うちは上部フィルターの上に設置しています。
A外部フィルター等との接続が必要である。(デメリットとは言いがたいですが)
B水の落ちる音がする。これは個人差があると思います。私はむしろ落ち着きますが(^_^;)
C水の蒸発量がかなり激しい。これは気化熱利用のために仕方ないでしょう。面倒と思う人もいるでしょう。
 前年は1日6リットルは水道水を補充しました。でれは補充の方法を誤ると生体に悪影響があるので注意する必要があります。

対策その2〜ジェックススリムファン
これは上記を参照してください。

対策その3〜ファン付ライト
これはショップで改造してもらったものです。今ではされていませんが。結局熱を発する器具が最大のポイントです。水槽ではライトとフィルターでしょう。このファン付ライトの市販品はごく一部しかありません。これをしてから、ライトを触っても熱くありません。よく熱を放散しています。

対策その4〜照明時間
無脊椎の条件さえ許せば、出来る限り照明時間を短くしてもいいと思います。うちでは7時間くらいです。

○うちでの実際の効果
上記の対策でのうちでの効果を紹介します。
H15.7.21・21:00現在天候曇り
・水槽設置場所:玄関(部屋用クーラーなし・西日直撃・小窓あり)
・室温:27℃
・湿度:75%
・3灯式ライト点灯中
・水温:27.5℃
・蒸発量:朝から6リットル補充
・朝からずっとエコクール、スリムファン作動中(最近は朝方のみ逆転サーもが作動してシャワー・スリムファンが止まっています。)
*リビングから部屋クーラーの風を玄関に送り、湿度・室温を下げると、今までだいたい28℃までに水温上昇を抑えられています。