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以前、Rhタイプを調べる試薬(液状タイプ)を全て(抗C、抗c、抗E、抗e)そろえるとなると10万円はかかりまた。
しかし、最近1回1,000円(10回分10,000円)でRhタイプを調べる試薬が発売されました。
(詳しくは、医学検査20002.02月号149(55)をご参照ください)
D以外のRh血液型検査の保険点数は230点(2,300円)ですので十分採算が取れます。
(2002.04の保険点数改訂後は200点になります。)

また、輸血において一番大事なことは、ABO、Rh(D)血液型判定を正確に判定することです。
できればクロスマッチ時にクロス用に採血された検体(血液型判定の検体とは別に採血したもの)で血液型を再検査(オモテだけでも)しておけば最も重篤な副作用を起こすABO不適合輸血を防げます。
つぎの段階として、不規則抗体検査が大事になります。
スクリーニング血球しかなくても、(本当はダメですが....)別ロットの古いスクリーニング血球(期限切れ)を残しておき、
それを組み合わせて使えば抗体同定へ近づけると思います。
もちろん血球試薬が溶血していないかは確認して下さい。
また、抗原によっては抗原性が経時的に著しく低下していきますので注意して下さい。