A67.

日臨技のサイトより
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後天性Bとは
直腸・結腸癌の獲得性B;消化管疾患で細菌感染時のA型患者が後天的に
AB型様の反応を示す現象
*A型決定基のGalNAcが細菌酵素で deacetylase により galactosamine に
変化してB型の galactose基と類似し、これを区別できない抗B血液型判定用抗体
(ヒト由来、動物免疫)と交差反応するため。
*抗B血液型判定用モノクロ−ナル抗体とは反応しない。
*この後天性Bを示す赤血球は、再アセチル化(reacetylation)することに
より、もとの血液型に復元できる。
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私も実際に経験したことがないのですが、
上記のようなことから、後天性Bは消化器系の癌患者さんが細菌感染を起こした時に、
A抗原が少し変異してB様抗原になって抗Bと弱く反応する状態のようです。
また、この後天性Bの赤血球は再アセチル化することにより、元の型に戻せるようです。
参考:「血液型抗原と抗体」(オーソ社)より
後天性Bは「ウラ試験ではA型と判定される。すなわち、血清中には抗B抗体のみが存在する。」と掲載されております。


最終更新日2008.7.29