A.63

やはり抗原抗体比が最適比にならないと思うような強さの感作赤血球は作れないかもしれません。
そこが難しいのかもしれません!
同じD陽性血球でもD抗原の量が違いますし
(R1R1よりもR1R2の方がD抗原量が多い、同じR2R2でもD抗原量に差があるなど)、
加える抗Dの種類(モノクロとポリクロで)によっても反応の強さが違ってくると思います。
(モノクロとポリクロの違いは「輸血に関するQ&A 血液型のQ3」をご参照下さい!)
詳しいIgG感作血球つまりクームスコントロール血球の作り方は、
「輸血検査の実際」に掲載されていますのでご参照下さい!

私も「輸血検査の実際」を参考に感作血球を作成してみました。
血球1ml弱にO社のポリクロ抗D 3滴加えたものと
同じく血球1ml弱にO社のブレンド抗D 3滴を加えたもので作成しました。
結果、作成した感作血球とクームス血清との反応は、
ポリクロ抗Dで作成したものは(3+)、ブレンド抗Dで作成したものは(2+から3+)の反応でした。
やはりポリクロ抗Dの方が反応がやや強かったです。