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Bm型について

Bm型は、Bの抗原量が少なくオモテ試験で抗Bと反応せず、
オモテO型ウラB型のオモテウラ不一致によって検出されます。
日本人では比較的よく検出される亜型の1つです。
以下の様な検査を実施してBmと確認します。

1. 抗B吸着解離試験
抗B吸着解離試験では、わずかに存在しているB抗原の存在を証明するために、
被検血球と抗B血清を十分に反応させ(反応方法は各メーカーによって違います。)
熱解離により抗Bの存在を確認しB抗原の存在を証明します。
2.抗Hレクチンに対する反応
Bm型は通常のB型よりも強く反応する。
3. B型転移酵素(トランスフェラーゼ)測定
B型転移酵素はB型の64倍に対してBm型は16倍です。
4.血清中の型物質検査

私なりにBmについてまとめさせて頂きますと
「Bm型は、H型抗原をB型抗原に変えるB型転移酵素が抑制されているために十分にB抗原を作れない。
そのためH抗原は通常のB型よりも沢山残存している。」という感じです。