A21.

個人的な意見ですが、自己血輸血時に白除フィルターを使う意味は余りないと思います。
通常の輸血時に使われる輸血フィルターで問題ないと思います。

採血直後、保存前に白血球を除去するのであれば、
非溶血性輸血副作用の原因となる(製剤中の白血球が放出する)
種々のサイトカインの混入が防げますので意義があると思います。
ちなみに上記のような理由から日赤血でも保存前白血球除去が望まれている状況ですが、
コスト面と手間が問題となっているようで実現されるのはまだ先のことになるようです。
血小板製剤は、平成16年(2004年)10月25日採血分から血液センターで保存前白血球除去されております。
FFP5単位製剤は、平成18年(2006年)9月23日から保存前白血球除去された製剤が供給分されております。

また、自己血採血バッグには白除フィルターが付いているタイプもあり、
採血直後に白除フィルターを通して保存できるバッグもあります。
しかし、採血バッグの値段は大変高いです。

最終更新日 2006.9.30