【解説】 不規則抗体スクリーニング消去法 不規則抗体同定消去法

症例2 「A型 Rh(D)陽性 抗M抗体保有」

問題1.オモテ試験ウラ試験不一致である。

問題2.資料2を参照。

問題3.不規則抗体検査など。資料2を参照。

問題4.患者血清中の不規則抗体(抗M)の影響でオモテ試験・ウラ試験不一致となった。抗M抗体は通常、生理食塩水法(室温相)でよく反応する低温反応性の“自然抗体”として検出される。小児では成人より高頻度に検出される。

また、血液型を確定するためにはウラ試験を以下のようにして検査してみる。

1. M抗原陰性のA・B・O型血球で検査する。

2. O型M抗原陽性血球で患者血清の抗M抗体を吸収して検査する。

3. 酵素処理(ブロメリンなど)によりM抗原を破壊した後に、検査する。

問題5.輸血の対応:輸血検査の実際P90、改訂第3P8を参照