遊撃釣行日誌
特に思い出に残った釣りの記録です。
理想の巨べら釣り
2019.11.02〜03
 10年ぐらい前に、ある秘境のダムで、道路から相当離れた場所にあるポイントに
辿り着いたとき、「わっ、ここは凄い…」と絶句するほど、素晴らしいポイント地形と、
人を寄せ付けないほどの恐怖にも似た、荒々しい自然風景と獣の雰囲気が立ち込める
場所で、「ここにはきっと巨べらが居る。しかしナイターで攻めるのはあまりにも無謀」
と諦めたものでした。
あれから10年。そのポイントにはここ数年の巨ベラ師としての鍛錬の成果もあり、数度の
ナイターも経験することができました。しかし、肝心の巨べらとは逢えずにいました。
そして今年、前の週に雨による増水の中、友人とナイターをして、465を頭に40上ばかりを
10枚という釣果を得たので、今週も増水の中出撃してきました。


ポイントは浅場の岬になっており、3週前から草刈りをしてポイントを作っています。
岬突端は水位がまだ足らないので、上流・下流と友人と別れて入座。私は下流側に
入りました。15尺で水深は3本半。
薄暗くなった17時半、それまでのウグイのアタリとは違う明確なアタリで485を上げ、友人
に現認してもらいました。私にとってはこのダムでの最長寸となり、ガッツポーズ。





しかしその後、アタリは全くなくなり、1時間半ほど過ぎた19時前、友人がライトを容赦なく
光らせてこちらに歩いてきます。 ??? どうした?と思っていると、「多分50あるわ」とタモ
を持ってきています。見ると一目で50上と分かる凄いヘラ。測ると507。友人にとっても
自己記録更新でおめでとうと祝福しました。





しかしその後は二人ともアタリがなくなり、21時過ぎに終了。友人は楽しげに帰宅して
行きました。
私は3連休でもあったので、翌日のナイターに賭けて居残り。昼間は11か所ある各ポイ
ントの草刈りの最終手入れをして過ごし、13時よりエサ打ち開始。この日は、翌日まで
澄み切っていた水が、ダムサイト方向から流れてきたターンオーバーの濁りが入り、
2本の水深でもエサが見えません。増水の進んだ岬突端側に入り、17尺2本のトコで
スタート。

16時まで全くアタリのなかったウキに変化が現れ、まずは436からスタート。今日は40上
が釣れる日か・・・??



次の1投でも400。20分後には442と立て続けに40上が釣れます。「お、このまま40上爆釣
か?」と思いきや、アタリがピタリと止まります。時刻は17時過ぎ、辺りは夕暮れが迫り、
この場所での一人ナイターの恐怖と、かつて憧れたここでナイターをすることが夢だった
時のことが頭をよぎります。
そんなときウキに変化が・・・。触るが落とさない微妙なアタリ、そして次の一投は少し
練りこんだ食わせるためのエサ…。そしてついにアタリ。合わせる。乗った!!んんんん??
なんだ??んんんんん???全く動かん。根掛かりか??いや、違う違う。動いてる。
巨べらと確信し、両手でスタンバイを完了する。しかしまだ動かない。そして動き出した。
ゆっくりと沖に泳ぎ、そしてゆっくりと、しかし物凄い重量感で下に潜る。
ヤバい・・ヤバい・・・・・違う・・今まで何年も釣ってきたヘラの引きとは桁が違う。ヤバい。
そして水深が無いため、そのまま竿と糸が直線状(ノサれてはいません)になることで、
今度は魚が自然と沖の水面に現れる。姿が夕暮れに一瞬姿を現す・・・・超ド級や・・・。
あり得ない大きさに圧倒される。しかし、そこでドラマは突然終わってしまいます。水面に
現れて再度潜る瞬間、針が外れてしまったのです。しばらく茫然・・・。巨ベラとの勝負に
敗れてしまいました。憧れていたこの場所での巨ベラ釣り。今度は絶対に負けません。

その後、19時前にまたまたアタリが途切れたのち、再びこのダムでの最長寸となる490を
釣ることができました。その後は410を追加して、22時に終了。ま、理想とする巨ベラ釣りが
出来たことで満足できる釣行になりました。





最長寸となった490  肉厚ありすぎて、検寸台の口止めの高さ以上(笑)












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