遊撃釣行日誌
特に思い出に残った釣りの記録です。
ヘラの50上?! ではなくて交雑種でした(^^;
2006.07.01
最近はダムでの釣果がふるわないことと、予算の都合や時間的な余裕も少なか
ったために、野池を見直すことにしました。
野池でしたらダムに行く時間的余裕のない場合でも、一応釣りに行けたという
精神的な安定も期待できるハズ??です。

で、ターゲットにしたのが、25年前に33cmのヘラを釣り、その後は訳があり釣り
をする事がなかった池でした。
その間、池の水を抜いたという情報はなく、しかし、ヘラ釣りをする人は全く居ず
にヘラはもう居ないと思われている場所です。
ただ、バスが多く繁殖しており、バサーだけは沢山来る池になっていました。
ヘラが50上に達するのに25年以上は必要な事を考えると、魚は薄いが生き残っ
た魚はかなりの大型になっているはずとの考えで試しに釣行してみました。

6月30日の夜に行くと、初めに釣れたのはマブ系の鱗が1枚。次は鯉系の鱗。
その次に来たのが43cmのマブナでした。
43のマブならやはり水は抜かれてないな!!と、考えて釣りを続けると0時過ぎに
予想が当たって待望のヘラ!! しかも初ベラとしては当初の予想を上回る43cm
もありました。
その後はAM3時まで粘りましたがバラシが1つで終わりました。

翌日、またまた21時より打ち込み開始。この日は前日の2本のトコではなく、
15尺でトコの取れないドン深ポイントに入り、2本半で打ち込みを開始しました。
22時45分、初のカラツンを喰らった次の1投で・・・ブッッと落とし、かなりの重量
感が伝わってきました。
ただ、なんだかフワフワとする引きでもあったので油断すると今度はかなりの
パワーで引き込みが始まり、何とかこらえて上げると・・・んん??尾ビレがバカ
でかい(@_@)
これはもしや・・・と検寸すると、50.1cmもありました (^_^ 
   
デカイ尾ビレの50上・・と思ったのですが・・(^^;         

やっぱり居たのですね。ここには・・・。という感じで、その時は釣りを続けたので
すが、その後AM2時までに来たのはマブとアイが3つだけでした。

後日、この魚が一体何なのか??と言う事で、琵琶湖博物館に問合せをしてみました。
専門学芸員さんから返事をもらい読んでみると・・

「写真の個体については、ゲンゴロウブナと金魚の雑種ではないかと思います。」    

という事でした。確かに身体はヘラそのものでしたが、通常のヘラブナよりもあまり
にも全てのヒレが長すぎます。
ヘラブナでしたら、多少の個体差というものがありますが、今回の魚に限って言うな
らばあまりにもかけ離れ過ぎていますので、「雑種」説は正しいかと思っています。


続いて7月7日にも同じ野池で竿を出しました。
今回はちょっと長手ではありましたが、45.0cmの普通のヘラの尺半が釣れました。
   

しかしながら野池は探せばイイのが居る池が沢山ある感じですね。
条件(25年以上水が抜かれていない・かつてはヘラ釣り場だった等)さえあう池が
あれば、どこにでも50上が居ると思えるようになりました。

ただしマナーだけはキチンと守る必要がありますね。




・・・・・参考情報・・・・・
今回の魚はテツギョのようなヒレを持っていますが、本来のテツギョを調べると
宮城の魚取沼の魚では、遺伝子分析の結果フナの突然変異種である可能性が
高いことが分かっています。また、分類学的にはコイ科フナ属のキンブナの一種
ということでした。
まぁ、簡単に言えばキンブナのヒレの長くなったものが「テツギョ」と呼ばれる
ものですね。
   
写真提供:ボジョレーさんが05年に新成羽川ダムで
釣られた42cmの「テツギョ」                 


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