アオイ科 :Malvaceae
アニソドンテア属:Anisodontea
このアニソドンテアは、2009年の9〜10月ごろに近隣の園芸店から入手しました。
Anisodontea malvastroides として入手した個体 (以下、A. malvastroides) とは、花や葉が異なります。
写真の左側の葉は A. malvastroides で、右側は本アニソドンテアです。
左の葉がグレーを帯びているのに対して、右の葉は緑です。葉の切れ込みも右の方が深いですね。
また、本アニソドンテアの花には濃いブロッチとベインが入っています。花のサイズは A. malvastroides と同程度です。
国内で販売されているアニソドンテア属には正直よくわからない点があります。
ひところ、 A. malvastroides よりも花が明らかに小さく、形も異なる「サンレモクイーン」という商品が販売されていました。
「Sanremo」(イタリアの都市名)、「San remo」(その誤った綴り)などをキーワードにしても、ヒットするのはもっぱら日本語のサイトですので、日本で販売されたときに独自に付けられた名称かなと推測しています。
つまり私にとって、「サンレモクイーン」の正体は「解決不能をもって解決したとすべし」状態です。
本アニソドンテアも同様で、正体はわかりません。
けれども、非常に美しく印象的な花を咲かせますし、栽培も挿し木繁殖も容易ですのでご紹介することにしました。
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アニソドンテアの品種を検索していくと、カリフォルニアの San Marcos GROWERS にたどり着く人は多いのではないでしょうか?
同社の説明によると、カリフォルニアでもっとも一般的に栽培されているのは
Anisodontea x
hypomandarum であり、これがしばしば
A. capensis と誤称されているとのこと
1)。
同社のサイトを見ると、同社が育種したアニソドンテアの品種には、
Anisodontea 'Tara's Pink'、 'Tara's Wonder'、'Elegant lady' があるようです。
本アニソドンテアがこれらと関連があるかを含め、情報をお持ちの方がいらっしゃればご教示ください。
栽培方法は
A. malvastroides に準じます。
ただし、
A. malvastroides よりも少し寒がりかもしれません。当地では越冬には問題ないものの、
A. malvastroides と異なり真冬には咲きません。
(2013年2月28日)
【リンク /引用時のご注意】
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