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ピンチと到花日数

pinching fuchsias

ピンチとは

ピンチとは 「フクシア単語帳」 にも記したように頂芽を摘み取ることです。英語では、ピンチ (pinch) の他に stop、nip などの動詞を使って表現されます。
ピンチに相当する日本語は 「摘心」 です。

ピンチの目的は
  • 側枝の発達促進。これは花数の増加に直結します。
  • 開花時期の調整。ナーサリーのサイトに、ピンチの推奨スケジュールがアップされているのを見たことがあります。

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ピンチの間隔 (何節ごとに摘心するか)

だいたい、1節〜3節に1回程度です。
写真の白線のように、葉腋の上を指か鋏で摘み取ります。

そうすると、葉腋から側枝が伸びて、1本だった枝が2本に分かれます。
分かれた枝をピンチすれば、さらに側枝が伸びて枝が合計4本に増えます。

フクシアショーのように非常に密度の高い株を作るには、1節ごとに摘心する必要があるでしょう。
分枝性が低くて気温の上昇とともに枝をグーンと伸ばす品種の場合、管理人は少なくとも最初は1節ごとに厳しく摘心しておきます。さもないと後日に株が間延びしてきます。

フクシアには、摘心をあまりしなくても分枝して枝数が増えていく品種と、積極的な摘心で頂芽優勢を抑制しないと枝数が淋しいままの品種があります。

寄せ植えなどでデザインのために長い枝を飛び出させることもありますが、単独で株を作る場合はやはりこんもりとした密度のある株に仕立てるのが基本でしょう。
ピンチはフクシア栽培に不可欠な技術です。

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到花日数

植物が開花に至るまでの日数を 「到花日数」 と呼びます。
本来、日数の基点にはいろいろあるのですが (発芽日、剪定日など) 、フクシア栽培の解説では最終ピンチを基点にしています。
到花日数にはおよその目安があり、これを知ることは品種選択やガーデニングプランに役立ちます。到花日数は次のとおりです。

タイプ BFS 1) D. Luther氏 2)
シングル (一重) 7〜9週間 60日
セミダブル (半八重) 8〜10週間 70日
ダブル (八重) 9〜11週間 80日
トリフィラ・タイプ、原種 12〜14週間 ---

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上記は目安であり、気温、株の状態などにも左右されるため、自然まかせの気候下で栽培した場合予定どおりに花が咲くというものではありません。
しかしながら、一重と八重では最長で1か月弱開花時期に違いがあることに留意してください。

また、気温が上がると到花日数がグンと縮まる品種もあります。
Gartenmeister Bonstedt など、気温によっては上記の半分の日数で開花します。

気温の違いから、ある地域 (環境) で遅咲きだと認識されている品種が、別の地域 (環境) では早咲きと認識されるなんてこともあり得るでしょう。

(2010年1月15日)

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参考(数字をクリックするとページ内のリンク先へジャンプします):

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