確か1985年頃だったと思います。その当時はフェルナンデスのVタイプ(44マグナムの広瀬モデル)とESPのランダムスター(ACTION!のMockモデル)を使用しており音楽的に見た目が合わない(笑)と言うのがあったのかどうか、覚えていませんがとにかくこの新発売のギターが気に入り購入しました。IIIとあるように上位機種にS-fxI、S-fxIIとあり、これは55.000円くらいだったと思います。この手のストラトっぽいシェイプにバインディングがあるのが嫌いだったのと、やっぱりお金が無かったのとでこの機種にしました。IIはバインディングがついてハードウェアがブラックパーツ、Iはハードウェアがゴールドの山本恭司モデルでした。これはハードウェアが普通のクロームで、ピックアップはバーポールピースタイプの安物が付けられていました。 購入してから程なく、ピックアップを交換することにしました。やはりあまり音が好きでなかったからです。当時は「EMG」のピックアップが流行しており、あのノンポールピースのブラックカバーに憧れておりました。が、いかんせん1個が20.000円程するものを2個も買える訳も無く、かといって1個だけもおまぬけなので困っておりましたら日本の親切なメーカーさんが良く似たピックアップを発売してくれました。その名も「F.G.Iテクノロジー」!一瞬かっこいいと思ったが「フェルナンデスギターインスツルメンツテクノロジー」ということでフェルナンデスでした。価格は確か1個11.000円(フロント、リア共)だったはずです。だいたい「EMG」の半分で2個買えるんで、音も聞かずに見た目で即決してしまいました。 しかしそのサウンドはそのころの理想に近く、歪ませた状態は大好きでした。エフェクターとの相性も良くノイズも少なく(アクティブサーキットなんであたりまえか)重宝しました。交換は自分でしましたが、単純な交換と違いアクティブサーキット回路を仕込むための電池も内蔵しなきゃならないんで苦労しました。その他、ジャックがボリュームとトーンの下にありアームを使わない時に当たるのが嫌でボディに穴を開けて横だしにしました。そんなお陰でライブでは大活躍してくれました。 それから約8年後。ギターを手にしなくなってから、久しぶりにS-fxをケースから出してみました。すると、ヘッドがブーラブラ!折れてるじゃあーりませんか!かろうじて弦で繋がってるだけで完璧に折れてました。あまりのショックにクラクラしましたが結局ヤマハに修理に出しました。40.000円ほどかかって2ヵ月ほどで帰ってきました。でも嬉しかったなあ。 今では自宅で飾りにようになってますが、一番大事なギターですね。
YAMAHA S-fxIII
これがFGIテクノロジーのピックアップ!サイバーサウンドです。
電池内蔵です。フタの裏側には電池交換の日付けが記入されていました。結構yossyは几帳面?
修理後のヘッドです。写真では判りませんがロゴの下から色が変わっています。